私権の創設とその展開 内池慶四郎先生追悼論文集
価格:14,300円 (消費税:1,300円)
ISBN978-4-7664-2097-5 C3032
奥付の初版発行年月:2013年10月 / 発売日:2013年10月中旬
▼慶應内池民法学とその継承!
▼内池慶四郎教授の後継者である池田真朗教授をはじめとする、門下生を中心とした15編の結集。
▼内池教授の研究テーマであった法律行為、積極的契約侵害、瑕疵担保論、そして消滅時効論を中心に執筆。債権法改正が間近に迫る現在、各テーマを通じて今後の民事法の動向を展望する。
森 征一(モリ セイイチ)
常磐大学・常磐短期大学学長、慶應義塾大学名誉教授。
1943 年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了、一橋大学大学院法博士課程単位取得退学。慶應義塾大学法学部助手、同専任講師、同助教授、教授を経て、名誉教授。
著書として、『満場一致と多数決―ものの決め方の歴史』(共著、日本経済新聞社、1980 年)、『法と正義のイコノロジー』(共編著、慶應義塾大学出版会、1997 年)、『福澤諭吉の法思想―視座・実践・影響』(共編著、慶應義塾大学出版会、2002 年)『概説西洋法制史』(共編著、ミネルヴァ書房、2004 年)他。
池田 真朗(イケダ マサオ)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授・法学部教授。
1949 年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科民事法学専攻博士課程修了、博士(法学)。1996 年から2004 年まで司法試験第二次試験考査委員、2004 年から2006 年まで新司法試験考査委員(民法主査)。「債権譲渡の研究」により2010 年度の慶應義塾福澤賞を受賞。
片山 直也(カタヤマ ナオヤ)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
鹿野 菜穂子(カノ ナオコ)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
河原 格(カワハラ カク)
大東文化大学大学院法務研究科教授。
北居 功(キタイ イサオ)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
塩澤 一洋(シオザワ カズヒロ)
成蹊大学法学部教授、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授、政策研究大学院大学客員教授。
七戸 克彦(シチノヘ カツヒコ)
九州大学大学院法学研究院教授。
水津 太郎(スイヅ タロウ)
慶應義塾大学法学部准教授。
高田 晴仁(タカダ ハルヒト)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
田髙 寛貴(タダカ ヒロタカ)
慶應義塾大学法学部教授。
平野 裕之(ヒラノ ヒロユキ)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
前田 美千代(マエダ ミチヨ)
慶應義塾大学法学部准教授。
松尾 弘(マツオ ヒロシ)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
松久 三四彦(マツヒサ ミヨヒコ)
北海道大学大学院法学研究科教授。
武川 幸嗣(ムカワ コウジ)
慶應義塾大学法学部教授。
上記内容は本書刊行時のものです。【編者】
森 征一(もり せいいち)
常磐大学・常磐短期大学学長、慶應義塾大学名誉教授。
池田 真朗(いけだ まさお)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授・法学部教授。
【執筆者】(50音順)
片山 直也(かたやま なおや)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
鹿野菜穂子(かの なおこ)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
河原 格(かわはら かく)
大東文化大学大学院法務研究科教授。
北居 功(きたい いさお)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
塩澤 一洋(しおざわ かずひろ)
成蹊大学法学部教授、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授、
政策研究大学院大学客員教授。
七戸 克彦(しちのへ かつひこ)
九州大学大学院法学研究院教授。
水津 太郎(すいず たろう)
慶應義塾大学法学部准教授。
高田 晴仁(たかだ はるひと)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
田髙 寛貴(ただか ひろたか)
慶應義塾大学法学部教授。
平野 裕之(ひらの ひろゆき)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
前田美千代(まえだ みちよ)
慶應義塾大学法学部准教授。
松尾 弘(まつお ひろし)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
松久三四彦(まつひさ みよひこ)
北海道大学大学院法学研究科教授。
武川 幸嗣(むかわ こうじ)
慶應義塾大学法学部教授。
目次
はじめに (森 征一)
第一部
無意識的不合意と錯誤との関係について――意志表示解釈の原理をめぐり
内池慶四郎
民法九七条・五二六条における基本的問題の設定――基本的問題の提起
(基本的態度決定) 内池慶四郎
承諾の効力と契約成立時期の問題――民法九七条に関連して
内池慶四郎
第二部
債権譲渡から債務引受・契約譲渡へ 池田 真朗
詐害行為の類型と法規範の構造――「類型論」から「重層的規範構造論」へ 片山 直也
動機の錯誤の法的顧慮における内容化要件と考慮要素 鹿野菜穂子
一一七条の定める無権代理人の責任 河原 格
意思表示の再生可能性――意思表示の効力発生時期をめぐって
北居 功
民法描写における債権の方向性 塩澤 一洋
時効援用の信義則違反・濫用法理の問題性 七戸 克彦
現代における法典の擁護――法典悲観主義に抗して 水津 太郎
日本型コーポレート・ガバナンスの原型――取締役と監査役の起源をめぐって 高田 晴仁
請負代金債権を担保する留置権の第三者効
――転用物訴権をめぐる議論との交錯から 田髙 寛貴
瑕疵担保責任における解除及び修補に代わる損害賠償請求
平野 裕之
独立期メキシコにおける法典化前提要件の生成
――中世スペイン法思想とフランス啓蒙思想、立憲主義と民法典
前田 美千代
民法改正における規範的意思主義と合意主義の相克
――法律行為における「意思」の妥当根拠をめぐって 松尾 弘
PTSDの裁判例と消滅時効・除斥期間 松久 三四彦
抵当権時効と所有権の取得時効 武川 幸嗣
内池慶四郎先生主要業績
おわりに (池田 真朗)