ニンファ その他のイメージ論
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-7664-2142-2 C0010
奥付の初版発行年月:2015年02月 / 発売日:2015年02月中旬
先立つ人々の情念が遺した痕跡
重要論文「ニンファ」をはじめ、
イメージ論、絵画論20篇を編訳者が独自に集成。
イメージを問い求めるなかで、
折りに触れて書き継がれてきた論考群から
アガンベンの唱える美学・政治・倫理が浮き彫りになる。
ジョルジョ・アガンベン(Giorgio AGAMBEN)
1942年生まれ。マチェラータ大学、ヴェローナ大学、ヴェネツィア建築大学で美学・哲学を講じた。2009年に退官した後も研究を精力的に続けている。著作に以下がある。1970年『中味のない人間』岡田温司ほか訳(人文書院、2002年)、1977年『スタンツェ』岡田ほか訳(筑摩書房、2008年)、1978年『幼児期と歴史』上村忠男訳(岩波書店、2007年)、1982年『言葉と死』上村訳(筑摩書房、2009年)、1985年『散文のイデア』(未訳)、1990年『到来する共同体』上村訳(月曜社、2012年)、1993年『バートルビー』高桑和巳訳(月曜社、2005年)、1995年『ホモ・サケル』高桑訳(以文社、2003年)、1996年『人権の彼方に』高桑訳(以文社、2000年)、1996年『イタリア的カテゴリー』岡田監訳(みすず書房、2010年)、1998年『アウシュヴィッツの残りのもの』上村ほか訳(月曜社、2001年)、2000年『残りの時』上村訳(岩波書店、2005年)、2002年『開かれ』岡田ほか訳(平凡社、2011年)、2003年『例外状態』上村ほか訳(未來社、2007年)、2005年『思考の潜勢力』高桑訳(月曜社、2009年)、2005年『瀆神』上村ほか訳(月曜社、2005年)、2007年『王国と栄光』高桑訳(青土社、2010年)、2008年『事物のしるし』岡田ほか訳(筑摩書房、2011年)、2008年『言語活動の秘蹟』(未訳)、2009年『裸性』岡田ほか訳(平凡社、2012年)、2010年『言いえない娘』(未訳)、2011年『いと高き貧しさ』太田綾子ほか訳(みすず書房、2014年)、2012年『神の業(オプス・デイ)』(未訳)、2014年『火と物語』(未訳)、2014年『身体の使用』(未訳)。
高桑 和巳(タカクワ カズミ)
1972年生まれ。慶應義塾大学理工学部准教授。アガンベンの翻訳については上記著者略歴を参照。その他の翻訳に、カトリーヌ・マラブー編『デリダと肯定の思考』(共監訳、未來社、2001年)、ミシェル・フーコー『安全・領土・人口』(筑摩書房、2007年)、イヴ‐アラン・ボワ&ロザリンド・クラウス『アンフォルム』(共訳、月曜社、2011年)、アレックス・マリー『ジョルジョ・アガンベン』(青土社、2014年)がある。編著に『フーコーの後で』(共編著、慶應義塾大学出版会、2007年)がある。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
Ⅰ ニンファ
ニンファ
Ⅱ イメージについて
映画の一倫理のために
ギー・ドゥボールの映画
身振りと舞踊
来たるべき身体 かつて一度も書かれたことのないものを読むこと
哲学者とムーサ
Ⅲ 絵画をめぐって
イメージの向こうの国
顔と沈黙
形象の不可能性と必然性
顔面の天使 ジャンニ・デッシの絵画のために
イメージの受苦 ジュゼッペ・ガッロの絵画のために
童話と形象 ジョゼッタ・フィオローニの魔法童話のために
存在しないアトリエ
落ちる美
ピエール・クロソウスキー
ピエロ・グッチョーネの状況
ソニア・アルヴァレス、毛布とベッドカヴァー
黄金の枝
栄光のイデア
絵画の寓意
アガンベンとイメージ 編訳者あとがきに代えて
図版リスト
底本リスト
人名索引