法、言葉、忘れ得ぬ人々 ― 内池慶四郎随想録
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-7664-2153-8 C3032
奥付の初版発行年月:2014年07月 / 発売日:2014年07月上旬
民法学の泰斗、内池慶四郎先生随筆禄。
慶應義塾大学内池研究会機関誌「流石」をはじめ、「三色旗」「三田評論」などに寄稿したエッセイ、また恩師や友人への追悼文などを中心に編纂。法と言葉と解釈の問題を法哲学的思惟のもと鋭く洞察する「法と言葉」など、一連の論考をも収録した、内池慶四郎先生不朽の随想録。
内池 慶四郎(うちいけ けいしろう)
1932年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。
著書に、『出訴期限規則略史―明治時効法の一系譜』(法学研究会叢書20)(慶應義塾大学法学研究会、1968年)、『不法行為責任の消滅時効―民法第七二四条論』(消滅時効法研究第1巻)(成文堂、1993年)、『消滅時効法の原理と歴史的課題』(消滅時効法研究第2巻)(成文堂、1993年)、『神戸寅次郎 民法講義』(法学研究会叢書60)(津田利治先生と共編著、慶應義塾大学法学研究会、1996年)ほか。2012年逝去。
【編者】
慶應義塾大学内池研究会・みなと会
目次
序 文(水藤一彦)
第一章 学者つれづれ
青春賛歌
乙君への手紙
Y君への手紙
権兵衛論序説
白き帆を上げる
みなと会について
恋も試験も─
流石に寄せて
ゼミナール聴講制度の意味──ゼミナールのあるべき姿を求めて
ゼミとヒコーキ
勧進帳
私信
流石に寄せて
還暦祝賀につき御礼
わーぷろ症候群
なぜ時効か──ヘルダーの弁明
学者における髭の効用について
福澤賞受賞のご挨拶
一寸法師
ゼミナール創設三十周年記念の挨拶
講義と雑談──教師の雑談の効用とその弊害に関する一考察
教え子の消息を知って
良い答案と悪い答案
学問の春
なぜ教科書を書かないのかとの質問に対する回答
キャパの写真
巨人の肩車
遅刻と早退について
老兵は死なず
愛しき祖国──忘れ得ぬ人・忘れ難い言葉
三田法学部の講義──平成二〇年頭「流石」に寄せる
私の窓の外
装
模型飛行機の世界
第二章 忘れ得ぬ人々
私の百年祭──神田・津田民法講義ノート公刊の顚末
研究余滴─―神戸寅次郎著「契約解除論」を読む
新著紹介
津田・横槍民法総論に感ずること
目についた鱗──横槍民法総論随聞記
三田の山が輝いた日
往復書簡
津田先生の言葉── 平成十一年一月二十五日 聖テレジア病院にて
津田利治先生追悼記
師と弟子と
今泉孝太郎先生を偲ぶ
人見康子教授を偲ぶ
斉藤幹二さんを思う
佐分先生を思う
君が手に
夢に夢みる(訳詩)
第三章 法と言葉
法と言葉──シェイクスピアの戯曲にみられる約束の力と解釈の問題
本井氏書簡について――解釈の問題と「去来抄」
法と言葉と解釈の問題──わが学問・わが教育
付 録 鑑定書 ハンセン病国家賠償請求の期間制限について
編者前書き(水藤一彦・三上雅通)
内池慶四郎先生略歴
解題(三上雅通)