大学1年生からの研究の始めかた
価格:1,540円 (消費税:140円)
ISBN978-4-7664-2364-8 C2000
奥付の初版発行年月:2016年09月 / 発売日:2016年09月下旬
▼良い研究は計画の立てかたで決まる!
これから研究をはじめる大学生に、研究とは何かを考えさせ、自ら研究を進めるためのプロセスを、豊富な事例とともにやさしく解説。研究は自分のためだけでなく、社会をよくするために行うものである。そして良い研究を行うためには、「計画の立て方」をきちんと学び、その目的と方法を明確にしなければならない。主体的に学び、目標を達成しようとする姿勢を身に付けるための1冊。
西山 敏樹(ニシヤマ トシキ)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授。
1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、同大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、同後期博士課程修了。2003年博士(政策・メディア)。2005年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究専任講師、2012年同大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授を経て、2015年より現職。慶應義塾大学SFC研究所上席所員、一般財団法人地域開発研究所(国土交通省所轄管理)客員研究員、日本イノベーション融合学会専務理事、ヒューマンインタフェース学会評議員なども務める。専門は、公共交通・物流システム、ユニバーサルデザイン、社会調査法など。
主要著作:『アカデミック・スキルズ データ収集・分析入門 ―― 社会を効果的に読み解く技法』(共著、慶應義塾大学出版会、2013年);『アカデミック・スキルズ 実地調査入門 ―― 社会調査の第一歩』(共著、慶應義塾大学出版会、2015年);『近未来の交通・物流と都市生活 ―― ユニバーサルデザインとエコデザインの融合』(編著、慶應義塾大学出版会、2016年);『インホイールモータ ―― 原理と設計法』(共著、科学情報出版、2016年)ほか。
目次
はしがき
本書の読み方と筆者の紹介
❶ 「計画」はなぜ重要か
❷ 研究とは何か
2.1 自分のために、社会のために
2.2 どう計画を立てるかで7割が決まる
2.3 決まりごとを守る
2.4 時間の使い方 ―― 「早め早め」の癖をつける
❸ 研究テーマを決める
3.1 取り組みたいジャンルを考える
3.2 先人たちの研究の足跡を調べる
3.3 周囲の意見を聞いてみる
3.4 取り組みたいテーマを決める
3.5 より良い研究タイトルをつける
3.6 具体的な研究計画を作成する
事例 研究計画要約書
❹ 研究の背景を具体化する
4.1 動機を見つめ直す
――なぜそのテーマにひかれたのか?
4.2 テーマへの興味や関心をまとめて具体化する
4.3 テーマの重要性と社会的意義を再確認する
4.4 既存研究を調べて残された問題や課題を明示する
❺ 研究の目的と目標を定める
5.1 「目的」と「目標」をはき違えない
5.2 目標を書いてみる
5.3 目標と密接な関係にある「研究の意義」をまとめる
❻ 研究の内容・手法と期待される成果を定める
6.1 内容・手法をまとめる
6.2 スケジューリングをまとめる
6.3 期待される成果と社会への発信方法をまとめる
❼ 参考文献の書き方
❽ 研究計画書の事例
おわりに
付録 おすすめ文献リスト
付録 チェックリストおよびワークシート