スポーツのちから 地域をかえるソーシャルイノベーションの実践
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-7664-2372-3 C0036
奥付の初版発行年月:2016年10月 / 発売日:2016年10月下旬
▼活気のあるまちには理由がある
スポーツで人と人がつながれば、大きな「ちから」が生まれる。
全国各地の成功事例から豊かなまちをつくるための考え方と方法を示す!
松橋 崇史(マツハシ タカシ)
拓殖大学商学部准教授。
2004年慶應義塾大学総合政策学部卒業、大学時代は体育会野球部に所属し、4年次は選手兼新人監督。2011年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学。博士(政策・メディア)。東京工科大学メディア学部助教を経て、2016年より現職。他に慶應義塾大学SFC研究所上席所員、一般社団法人スポーツによる地方創生推進会議代表理事。専門は、スポーツマネジメント、スポーツ政策。
主な業績に、『スポーツ組織マネジメントにおける地域コミュニティ戦略 ―― Jクラブの事例研究』スポーツ産業学研究、2007(金子郁容との共著);『学校体育施設の有効的活用を実現するための「共有地のジレンマ状態」の解決 ―― NPO法人格を持つ総合型地域スポーツクラブの事例研究』日本体育・スポーツ経営学研究、2012(金子郁容との共著)ほか。2005年慶應義塾大学:慶應義塾大学奨励賞、2008年スポーツ産業学会:学会賞、2013年日本体育・スポーツ経営学会:奨励賞。
金子 郁容(カネコ イクヨウ)
慶應義塾大学名誉教授、明治大学特任講師。
1971年慶應義塾大学工学部卒業、1975年スタンフォード大学Ph.D.。ウィスコンシン大学コンピュータサイエンス学科準教授、一橋大学商学部教授等を経て、1994年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、2007年同政策・メディア研究科委員長。2016年より慶應義塾大学名誉教授。専門は、ネットワーク論・コミュニティ論・ソーシャルイノベーション。
主な著作に、『ボランティア もうひとつの情報社会』岩波新書、1992;『空飛ぶフランスパン』筑摩書房、1989;『日本で「一番いい」学校 ―― 地域連携のイノベーション』岩波書店、2008;『コミュニティのちから ―― “遠慮がちな”ソーシャル・キャピタルの発見』慶應義塾大学出版会、2010(共著)ほか。
村林 裕(ムラバヤシ ユタカ)
慶應義塾大学総合政策学部教授、同大学院政策・メディア研究科教授。
1976年慶應義塾大学商学部卒業。同年東京ガス株式会社入社、1998年東京フットボールクラブ株式会社創設常務取締役、2008年同代表取締役社長(2011年退任)。2005年より慶應義塾大学教授。他に一般社団法人アリーナスポーツ協議会代表理事、公益財団法人日本ハンドボール協会理事、2016年から日本ハンドボールリーグ委員長。専門は、スポーツビジネス。チームはサポーター・ファンに育てられ、リーグは所属チームが育てるものとの考えにたつ。
目次
はじめに
第1章 町づくりとしてのクラブづくり
1 市民主導のクラブづくり ―― 松本山雅FC
第2章 地域スポーツのジレンマ
1 好循環を生む税制度
2 地域スポーツを取り巻く政策の変遷と「学校開放」
3 「学校開放」における二つのジレンマ
4 二重のジレンマの抑制とそのための制度設計
5 学校開放の有効活用を支える「制度」
第3章 地域のつながりがスポーツを支え、スポーツが地域をつなぐ
1 人々の協調関係を支えるソーシャルキャピタル
2 岩手県から世界への挑戦
3 地域協働型のスタジアム経営を可能とした支援コミュニティ
4 ソーシャルキャピタル醸成のシナリオと支援コミュニティの形成
第4章 支援コミュニティ形成の戦略的活用 ―― Jリーグの挑戦
1 Jリーグの制度設計
2 Jクラブの地域コミュニティ戦略
3 支援コミュニティに立脚するクラブの増加
4 スポーツ文化を創出し強小を目指す ―― ガイナーレ鳥取
5 湯の町を活気づける女子サッカークラブ ―― 岡山湯郷ベル
6 支援コミュニティの広がりを支える
終 章 スポーツが先導する町づくり
あとがき