エマソンの「文明」論 その新出邦訳「開化」に関する考察
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-2420-1 C3010
奥付の初版発行年月:2017年07月 / 発売日:2017年07月上旬
▼近年発見された新資料4点!
①エマソンの「文明」論―その未刊邦訳原稿「開化」が出現したので、影印・翻刻を提供、広く時代背景を探ると共に内容を考察し、訳者の同定を試みる。
②米国で所在不明、宛先不詳とされていたエマソンの重要書簡(英国の自由思想家チャールズ・ブレイ宛)を影印・翻刻と共に提供し、内容を考証する。
③日本の文明開化に大きく貢献した福澤諭吉の書幅「聞世論」を紹介し、論考を加える。全集未載。
④門地経歴を問わず有能な若い世代を強く推薦した、福澤諭吉の新書簡を紹介し考察する。全集未載。
19世紀アメリカの代表的思想家R・W・エマソンは、明治時代から日本の知的読者層に多大な影響を与えた。
本書はエマソンの「文明」論の未刊邦訳、エマソンや福澤諭吉に関係する新資料を、オードリー・ヘプバーン切手や福澤切手など多彩なイラストをまじえて提供する。さらにはエマソンの新出書簡にからめて、エドガー・A・ポウの短篇にひそむ郵便詐欺の真相を解明する。
目次
まえがき
《本論》 エマソンの「文明」論――その新出邦訳「開化」に関する考察
A 原典公刊
B 本邦初訳
C 新出邦訳
D 続く邦訳
E むすびに
参考文献
《影印》 謙堂名義「開化」の原稿
髙 鋭一名義の原稿三篇
《翻刻》 謙堂の「開化」邦訳原稿
《付録》 エマソンのチャールズ・ブレイあて書簡――東京に出現する
郵便詐欺事件の謎――ポウ短篇「実業家」の真相を解明する
福澤諭吉より中島永元あて新出書簡――酒井良明を紹介する
あとがき
《切手》 オードリー・ヘプバーン関連
エドガー・アラン・ポウ関連
福澤諭吉/慶應義塾創立関連
口絵 エマソン肖像
福澤諭吉書幅