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アーレントと二〇世紀の経験

アーレントと二〇世紀の経験

川崎 修:編著, 萩原 能久:編著, 出岡 直也:編著
A5判 296ページ 上製
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-7664-2440-9 C3010
奥付の初版発行年月:2017年09月 / 発売日:2017年09月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

アーレントをいま、読む意味はなにか?

20世紀の政治的惨禍と真正面から対決した思想家は、
21世紀を生きるわれわれに何を語るのか?

全体主義、政治的悪、ナショナリズム、革命……、
彼女が遺した政治の苦境と可能性をめぐる問いかけを、
現代の諸学知から改めて読み直すアクチュアルな一冊。

著者プロフィール

川崎 修(カワサキ オサム)

立教大学法学部教授。1958年生まれ。東京大学法学部卒業。
主要著作:『ハンナ・アレント』(講談社学術文庫、2014年)、『ハンナ・アレントの政治理論 アレント論集Ⅰ』(岩波書店、2010年)、『ハンナ・アレントと現代思想 アレント論集Ⅱ』(同、2010年)、ほか。

萩原 能久(ハギワラ ヨシヒサ)

慶應義塾大学法学部教授。1956年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。
主要著作:『ポスト・ウォー・シティズンシップの思想的基盤』(編著、慶應義塾大学出版会、2008年)、マイケル・ウォルツァー『正しい戦争と不正な戦争』(監訳、風行社、2008年)、ほか。

出岡 直也(イヅオカ ナオヤ)

慶應義塾大学法学部教授。1959年生まれ。東京大学法学部卒業。
主要著作:『脱新自由主義の時代?――新しい政治経済秩序の模索』(仙石学編、共著、京都大学学術出版会、2017年)、「ラテンアメリカ、特にアルゼンチンにおける「ネオポピュリズム」に関する一考察―同地域の「民主主義の時代」の性格解明の一助として」『国際政治』131号(2002年)、ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

【執筆者】
森川 輝一(京都大学大学院法学研究科教授)
空井 護(北海道大学大学院公共政策学連携研究部教授)
伊東 孝之(北海道大学・早稲田大学名誉教授)
保坂 稔(長崎大学環境学部教授)
森分 大輔(聖学院大学基礎総合教育部准教授)
山本 信人(慶應義塾大学法学部教授)
中野 勝郎(法政大学法学部教授)
松本 礼二(早稲田大学名誉教授)

目次

序にかえて(川崎修)

第一部 活動・政治・悪
 第一章 アーレントの「活動」論再考(森川輝一)
 第二章 『人間の条件』をいかに読むか(空井護)
 第三章 Crime against Humanity(萩原能久)
              
第二部 全体主義と権威主義
 第四章 政治思想と比較政治学のあいだ(伊東孝之)
 第五章 社会科学としてのアーレントの全体主義論(出岡直也)
 第六章 フランクフルト学派の権威主義研究とアーレント(保坂稔)

第三部 ナショナリズムと革命
 第七章 アーレント・ナショナリズム論の手法と課題(森分大輔)
 第八章 ネーションと国家がズレるとき(山本信人)
 第九章 『革命について』とアメリカ革命史研究(中野勝郎)
 第一〇章 アーレント革命論への疑問(松本礼二)


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