大学生が知っておきたい消費生活と法律
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-7664-2569-7 C2032
奥付の初版発行年月:2018年10月 / 発売日:2018年10月上旬
▼18歳はもう大人?
▼「賢い」消費者へのパスポート!
▼消費者教育に最適の一冊!
18歳成人はもう近い。大学生をとりまく消費社会を理解し、陥りやすい消費トラブルを解決する「法律の知恵」を身に付ける。「賢い消費者」へのパスポート。
細川 幸一(ホソカワ コウイチ)
日本女子大学家政学部教授。
早稲田大学大学院法学研究科修士課程経済法専攻、一橋大学大学院法学研究科博士課程民事法専攻修了。独立行政法人国民生活センター調査室長補佐、米国ワイオミング州立大学ロースクール客員研究員等を経て、現職。一橋大学法学博士。
消費者委員会委員、埼玉県消費生活審議会会長代行、東京都消費生活対策審議会委員等を歴任。2004年から日本女子大学で消費者関連科目を担当。立教大学法学部講師、お茶の水女子大学生活科学部講師を兼務。
専門:消費者政策・消費者法・消費者教育。
主な著書:
『大学生が知っておきたい生活のなかの法律』(慶應義塾大学出版会・2016年)
『新しい消費者教育 これからの消費生活を考える』(共著・慶應義塾大学出版会・2016年)
『消費者六法』(編集委員・民事法研究会・2015年)
『18歳から考える消費者と法』(共著・法律文化社・2010年、第2版:2014年)
『消費者運動に科学を 高田ユリの足あと』(編集委員・ドメス出版・2009年)
法政大学現代法研究所叢書29『グローバル・コンパクトの新展開』(共著・法政大学出版局・2008年)
『消費者政策学』(成文堂・2007年)
『キーワード式消費者法事典』(共著・民事法研究会・2006年)
消費経済学体系3『消費者問題』(共著・慶應義塾大学出版会・2005年)
『消費者問題と消費者保護』(共著・成文堂・2004年)
『消費者問題と消費者政策』(共著・成文堂・2003年)
『消費者教育事典』(共著(加藤一郎・宇野政雄 監修)・有斐閣・1998年)ほか。
目次
はじめに
Column 不当な契約から消費者が逃れるには?
Ⅰ 大学生と現代の消費社会を考える
1章 消費社会の現状と問題を考える
1.豊かな社会に生きる私たち/ 2.経済体制と法原理/ 3.豊か
な社会の課題/ 4.消費者の置かれている立場/ 5.消費者の特
徴を考える
2章 豊かな社会と消費者の権利とは?
1.消費者問題とは何か/ 2.消費者問題の発生要因/ 3.消費者
問題に対する対応/ 4.消費者の権利を考える/ 5.日本での消
費者の権利規定
3章 法律は消費者を守ってくれない?
1. 民法では消費者は守られないのか?/ 2.法体系のなかの消費
者法/ 3.消費者法とはどういう法律?/ 4.消費の権利・利益
を守るために目指すもの
4章 市場の競争にルールがなかったら?
1.市場に必要な条件とは/ 2.独占禁止法の役割/ 3.景品表示
法の役割/ 4. 公正競争規約/ 5.適切な選択情報を提供するた
めの法律/ 6. 公共料金規制
Column 消費者庁所管法一覧
Ⅱ 取引被害から身を守る
5章 この契約おかしい気がする… ~不当な契約と消費者~
1. 消費者はそもそもなぜ不当な契約を締結するのか/ 2.クーリ
ング・オフ/ 3. 消費者契約法/ 4.「消費者団体訴訟制度」の
活用/ 5.民法改正による消費者保護の充実
6章 解約したいけど大丈夫? ~様々な販売形態と法律~
1.無店舗販売(特殊販売)の増加/ 2.特定商取引法(旧・訪問
販売法)の制定と改正/ 3.特商法の規制する取引類型と適用商品
等/ 4.特定商取引法の規制概要/ 5.トラブル事例
Column 居酒屋のお通しは断れる?
Ⅲ お金とネット社会のトラブル
7章 リボ払いは便利? ~借金とクレジット~
1.私たちの生活と借金/ 2.金利の実際の意味を知らない日本人
3.借主の種類と金利の制限/ 4.銀行の住宅ローンを考える/
5.クレジットの手軽さと危険性/ 6.個人情報の収集
8章 実質ゼロ円のからくり ~ネット社会と消費者~
1.ネット社会の進展とトラブル/ 2.通信契約等をめぐるトラ
ブル
Column 閉店しない閉店セールは違法ではないのか?
Ⅳ もうけ話とサービスのトラブル
9章 同級生はセレブらしい… ~もうけ話と消費者~
1.もうける(儲ける)とはどういうことか?/ 2.アルバイトで
ないアルバイトに注意!/ 3.マルチ商法等に注意/ 4.投資・
詐欺的投資勧誘/ 5.近年の投資詐欺
10章 キレイになりたい!の罠 ~サービスと消費者~
1.サービス化社会と消費者/ 2.約款の重要性と消費保護の仕組
み/ 3.営業の自由と公共の福祉/ 4.分野ごとの約款の規制/
5.継続的なサービス提供の健全化/ 6.美容医療を中心とした自
由診療トラブル/ 7.安いものには訳がある
Column いのちを消費する者の責任を考える
Ⅴ 商品の安全にかかわるトラブル
11章 テレビが火をふいた! ~安全と消費者~
1.見えないところで制度はたくさんある/ 2.消費者事故情報の
収集・公表など/ 3.消費者被害救済の民法の法理~製造物責任
法(PL法)制定の背景/ 4.製造物責任法(PL法)による製品被
害救済/ 5.他の主な安全にかかわる消費者法制
12章 リスクゼロの食品はない? ~食の安全と安心~
1.食の安全・安心/ 2.食品の危害要因/ 3.食品の安全を守る
仕組み/ 4.食の安全と表示/ 5.健康食品/ 6.消費者の関心
が高い主な制度
Column 消費者教育体系マップ
Ⅵ より良い消費社会実現のために
13章 消費者と行政の関係を考える
1.行政の役割/ 2.消費者行政改変の歴史/ 3.消費者行政の体
系と国の主な機関/ 4.自治体の消費者行政
14章 消費者運動と企業の責任
1.消費者運動/ 2.企業の責任を考える
15章 消費者の責任を考える
1.「賢い消費者」であるために/ 2.消費者教育が目指すもの/
3.消費者教育の体系/ 4.学校における消費者教育/ 5.生涯
教育としての消費者教育/ 6.消費者市民教育~権利の自覚から
責任の自覚へ
Column 持続可能な開発目標(SDGs)
索 引