比較民事手続法のトレンドⅠ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-7664-2602-1 C3332
奥付の初版発行年月:2019年04月 / 発売日:2019年04月中旬
目次
本翻訳叢書刊行の経緯と趣旨(三上威彦)
第Ⅰ部 ドイツ民事訴訟法の理論的問題
第1章 20世紀末におけるドイツ民事訴訟法学者
ロルフ・シュテュルナー(越山和広/訳)
Ⅰ 変動の状況
Ⅱ ドイツ民事訴訟法学における伝統的な要素
Ⅲ 現在の民事訴訟法革命における基本的要素
Ⅳ 開放か自己防衛か?
訳者付記
第2章 2002年のドイツ民事訴訟法の改正
ラインハルト・ボルク(三上威彦/訳)
Ⅰ 第1審手続
Ⅱ 上訴
Ⅲ まとめ
訳者付記
第3章 民事訴訟における証明と違法に収集された証拠方法の取扱い
――ドイツ法における新たな展開について
ディーター・ライポルト(三上威彦/訳)
Ⅰ 民事訴訟における証拠調べの目的
Ⅱ 原則としての当事者による事実と証拠の提出
Ⅲ 職権による証拠調べ
Ⅳ 証明についての法律上の改正
Ⅴ 違法に収集された証拠方法の取扱い
Ⅵ 結び
参照条文
訳者付記
第4章 民法改正(630a条から630h条)がドイツ医師責任訴訟における証拠法に及ぼす影響
ハンス・プリュッティンク(芳賀雅顯/訳)
Ⅰ 2012 年までの法状況
Ⅱ 2013 年患者の権利に関する法律
Ⅲ 民事訴訟における危険分配の体系
Ⅳ 民法630h 条の証明責任体系への分類
Ⅴ 民法280 条1 項2 文と民法630h 条の関係
Ⅵ 法律上の推定と条文の文言
Ⅶ 証明度の問題
Ⅷ 患者が重大な判断の葛藤(Entscheidungskonflikt)を援用した場
合
Ⅸ 結論
参照条文
訳者付記
第5章 民事訴訟における証明度
──ドイツ法、国際民事手続法およびヨーロッパ法における近時の諸問題
ヴォルフガング・ハウ(芳賀雅顯/訳)
Ⅰ 序
Ⅱ 基礎
Ⅲ ドイツにおける近時の議論状況
Ⅳ 証明度と抵触法
Ⅴ 証明度とヨーロッパ法
訳者付記
第II部 ドイツ民事執行法の理論的問題
第6章 強制執行における基本権侵害に関する問題について
ハンス=フリードヘルム・ガウル(河村好彦/訳)
Ⅰ 基本権の制約(Grundrechtseingriff)としての強制執行の干渉
(Vollstreckungszugriff)
Ⅱ 連邦憲法裁判所の判例における強制執行
Ⅲ 総括(Gesamtwürdigung)
Ⅳ 結び
訳者付記
第7章 執行における憲法上の近時の諸問題
エベルハルト・シルケン(石川明/訳)
Ⅰ 若干の標語(Stichwort)
Ⅱ 強制執行第二次改正法との関係における解決の試み、残された問題
および新たに提起された問題
Ⅲ 結語
訳者付記
第8章 ドイツ民訴法における作為・不作為執行の今日的諸問題
エベルハルト・シルケン(石川明/訳)
Ⅰ 債権者の代替的作為の実行のためにZPO887 条によりなされる執
行
Ⅱ ZPO888 条による債務者の不代替的作為の実行のための執行
Ⅲ ZPO890 条による不作為および受忍の強制執行
Ⅳ ZPO894 条による意思表示の付与を得るための執行
Ⅴ 結論
訳者付記
第III部 ドイツ民事手続理論とEU法
第9章 欧州人権裁判所
──その改革と国内裁判所の役割
ゲオルク・レス(入稲福智/訳)
Ⅰ 欧州人権裁判所の地位
Ⅱ 条約制度の改正
Ⅲ 締約国と国内裁判所の役割
Ⅳ 条約制度の改正とEUの人権条約加盟
Ⅴ おわりに
訳者付記
第10章 ヨーロッパ倒産法の改正について
ヴォルフガング・ハウ(芳賀雅顯/訳)
Ⅰ 序論
Ⅱ 2000 年EU 倒産規則から2015 年EU 倒産規則へ
Ⅲ 2015 年倒産規則の重要な改革
Ⅳ 展望――ヨーロッパ倒産法における今後の発展
訳者付記
第11章 代替的紛争解決に関する国際手続法上の基本問題
ヴォルフガング・ハウ(芳賀雅顯/訳)
Ⅰ 序論
Ⅱ 法源
Ⅲ 専門用語
Ⅳ 管轄法上の側面
Ⅴ 抵触法上の局面
Ⅵ ADRの結果の実現
Ⅶ 強制調停
Ⅷ 渉外的な情報交換と協力
Ⅸ ADR 提供者の国境を越えた活動
Ⅹ 結論
訳者付記
本書収録の翻訳について(芳賀雅顯)
あとがき
初出一覧
事項索引/条文索引/人名索引/判例索引