池田眞朗先生古稀記念論文集:民法と金融法の新時代
価格:13,200円 (消費税:1,200円)
ISBN978-4-7664-2657-1 C3032
奥付の初版発行年月:2020年02月 / 発売日:2020年03月上旬
▼池田眞朗先生古稀記念論文集が遂に刊行。
▼民法・金融法界の第一線で活躍する豪華執筆陣により、池田眞朗先生の古稀を記念する、研究論文集。
施行迫る改正民法の課題をはじめとした、新時代の民法学、金融法学の課題と呼ぶにふさわしい論文が集成。
「新時代における債権譲渡法理・債権債務承継法理の展開」「新時代における担保法理の展開」「新時代における契約法理の展開」「新時代における民事責任法理の展開」「新時代における民法と知的財産法の交錯」「新時代における国際化と民法・金融法」の六部構成で、立体的に、次世代の重要な課題をリレー形式で浮かび上がらせる至高の論文集。
片山 直也(カタヤマ ナオヤ)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
北居 功(キタイ イサオ)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授。
武川 幸嗣(ムカワ コウジ)
慶應義塾大学法学部教授。
北澤 安紀(キタザワ アキ)
慶應義塾大学法学部教授。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第Ⅰ部 新時代における債権譲渡法理・債権債務承継法理の展開
自己信託と債権譲渡の競合に関する一考察(有吉 尚哉)
相続による権利・義務の承継法理について(松尾 弘)
債権譲渡取引の安全に関する一考察(武川 幸嗣)
賃貸不動産の譲渡における賃貸人の地位の移転と留保に関する一考察(丸山絵美子)
債権譲渡制限特約の未来(粟田口太郎)
フランスにおける将来債権譲渡法制の展開(白石 大)
第Ⅱ部 新時代における担保法理の展開
担保価値維持義務論の三つの淵源(片山 直也)
所有権留保の効力と法的構成に関する一考察(田髙 寛貴)
動産譲渡登記による即時取得の成否
――占有改定による引渡しと即時取得の問題を踏まえて――(水津 太郎)
鉱業物件・農業物件・建設業物件議定書(MAC議定書)の対象物件
――ケープタウン条約の新たな議定書作成に向けて――(原 恵美)
第Ⅲ部 新時代における契約法理の展開
改正民法における基礎事情錯誤(動機の錯誤)の「表示」要件について
――民法九五条の改正経緯と近時の最高裁判決を手がかりに――(鹿野菜穂子)
前払金方式の有料老人ホーム入居契約の法的分析
――確定前払金賃貸借と射倖的終身利用契約による二段階構成――(平野 裕之)
請負契約における仕事の引渡し
――注文者の報酬支払債務の弁済期をめぐって――(北居 功)
表明保証条項違反に基づく補償合意に対する錯誤の適用可能性について(古谷 英恵)
第Ⅳ部 新時代における民事責任法理の展開
民法上の正当防衛における防衛者の責任の可能性
――イタリア民法を手がかりに――(鈴木 清貴)
民事責任法における人の生
――フランス法との比較からみた日本法の特徴と課題――(白石 友行)
第Ⅴ部 新時代における民法と知的財産法の交錯
著作権の譲渡契約及びライセンス契約における表明保証条項・補償条項
――売主の担保責任規定の民法改正が表明保証条項と補償条項に与える影響――(金井 高志)
所有権と著作権との相克における「特定人」概念による調整可能性(塩澤 一洋)
第Ⅵ部 新時代における国際化と民法・金融法
アメリカにおける高齢者法の始まり(樋口 範雄)
詐害行為取消権の準拠法(北澤 安紀)
ブラジルにおける民間弁護士による民事法律扶助サービス
――成功報酬条項、割合的取り分条項を伴う約定報酬の請求可能性――(前田美千代)
中国における金融投資者保護の法理とその保護措置の構築(朱 大明)
中国における民法総則の制定とグリーン原則の導入(金 安妮)
池田眞朗先生 略歴・主要業績