昭和期政軍関係の模索と総力戦構想 戦前・戦中の陸海軍・知識人の葛藤
玉木 寛輝:著
A5判 336ページ 上製
価格:7,150円 (消費税:650円)
ISBN978-4-7664-2671-7 C3021
奥付の初版発行年月:2020年04月 / 発売日:2020年04月上旬
価格:7,150円 (消費税:650円)
ISBN978-4-7664-2671-7 C3021
奥付の初版発行年月:2020年04月 / 発売日:2020年04月上旬
内容紹介
▼「軍事の論理」vs.「政治の論理」
▼昭和戦前期における在郷軍人と陸軍中央のせめぎあいとは何だったのか。
また総力戦の危機の時代に「統帥権の独立」は容認されるものであったか。
▼軍と知識人の、武力によらず目的を達成しようとする総力戦論を探る、注目の書。
著者プロフィール
玉木 寛輝(タマキ ヒロキ)
慶應義塾大学法学部非常勤講師。1987年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学・博士(法学)。専門分野:近現代日本政治史。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序章 総力戦の時代の政軍関係の再検討
1 昭和戦前期の在郷軍人の政治進出とその抑制をめぐる相剋――昭和初期から大政翼賛会成立前後まで
2 太平洋戦争前後期の在郷軍人と政治――大政翼賛会成立前後から敗戦まで
3 昭和戦前期の陸軍における政戦両略一致論――高嶋辰彦を中心に
4 海軍中堅層と知識人の政戦両略論と総力戦論
5 海軍嘱託の知識人と政軍関係の模索――矢部貞治を中心に
6 近代日本における政戦両略一致論が抱える難題
終章 総力戦の昭和を再考する