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マルクス経済学 第3版

マルクス経済学 第3版

A5判 368ページ 並製
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-7664-2675-5 C3033
奥付の初版発行年月:2020年04月 / 発売日:2020年04月下旬

内容紹介

▼本格派“マルクス経済学” テキスト、好評第3版!
▼現代経済学の中に、マルクス経済学を意味ある形で位置づける。

新古典派経済学とマルクス経済学を接合し、現代資本主義社会を鋭く分析する慶應のマル経教科書、ついに決定版が完成!
著者の不断の研究活動に基づいた解説の改良・追加が全章にわたって行われ、より本格的で“生きたマル経”を学べる1冊に。

著者プロフィール

大西 広(オオニシ ヒロシ)

慶應義塾大学経済学部教授。
1956年京都府生まれ。1980年京都大学経済学部卒業、85年同大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学、89年経済学博士(京都大学)。立命館大学助教授を経て、1991年京都大学経済学部助教授、1998年より同教授。2012年4月より現職。World Association for Political Economy副会長。
主要著作に、『「政策科学」と統計的認識論』(昭和堂、1989年)、『資本主義以前の「社会主義」と資本主義後の社会主義』(大月書店、1992年)、『環太平洋諸国の興亡と相互依存』(京都大学学術出版会、1998年)、『中国の少数民族問題と経済格差』(編著、京都大学学術出版会、2012年)、『中成長を模索する中国』(編著、慶應義塾大学出版会、2016年)、『長期法則とマルクス主義――右翼、左翼、マルクス主義』(花伝社、2018年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき
第2版はしがき
第3版はしがき

第1章 マルクスの人間論
――唯物論としての人間・自然・生産関係
 Ⅰ 土台としての生産活動
 Ⅱ 上部構造の唯物論的理解
 Ⅲ 土台が上部構造を規定するとはどういうことか

第2章 商品生産社会としての資本主義
――資本主義的生産力の量的性格、 自己増殖する価値としての資本
 Ⅰ 商品生産が一般化する条件としての生産力
 Ⅱ 取引される生産物としての商品――具体化された唯物論的人間観としての商品交換
 Ⅲ 特殊な商品としての貨幣――具体化された唯物論的人間観としての貨幣目的
 Ⅳ 自己増殖する貨幣としての資本――具体化された企業の生産目的としての利潤

第3章 工業社会としての資本主義
――資本主義的生産力の質、労働指揮権としての資本
 Ⅰ 「労働指揮権」としての資本
 Ⅱ 剰余価値の量的変動
 Ⅲ 非工業部門における「産業革命」と資本主義化

第4章 資本主義の発展と死滅
――蓄積論、量が生み出す新しい質
 Ⅰ 資本主義の生成・発展・死滅を説明するモデル――マルクス派最適成長モデル
 Ⅱ 蓄積捨象の場合の再生産条件――単純再生産
 Ⅲ 剰余価値の資本への転化――拡大再生産
 Ⅳ 資本主義的蓄積の一般的傾向――資本主義的蓄積の終焉
 Ⅴ 原始的蓄積と国家資本主義

第5章 資本主義的生産における剰余価値の諸部門への分配
 Ⅰ 『資本論』の課題と構成
 Ⅱ 資本の循環、回転および社会的再生産――資本の流通過程
 Ⅲ 利潤、利子、地代への剰余価値の転化と分配――資本主義的生産の総過程

第6章 資本主義的生産に先行する諸形態
 Ⅰ 迂回生産システムの飛躍的発展としての農業革命
 Ⅱ 奴隷制・農奴制期に対応する手工業と牧畜業の生産様式
 Ⅲ サルが人間になるについての狩猟の役割

補論1 マルクス派最適成長論の分権的市場モデル
補論2 階級関係を組み込んだマルクス派最適成長モデルとその含意
補論3 牛耕の導入と普及による農家経営規模格差の変動モデル
数学付録 動学的最適化問題の解法について

参考文献
索引


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