西田幾多郎 生成する論理 生死(しょうじ)をめぐる哲学
氣多 雅子:著
四六判 272ページ 上製
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-7664-2690-8 C3010
奥付の初版発行年月:2020年07月 / 発売日:2020年07月下旬
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-7664-2690-8 C3010
奥付の初版発行年月:2020年07月 / 発売日:2020年07月下旬
内容紹介
▼西田哲学のエッセンスを解き明かす。
急激な近代化を背景に新たな日本の哲学を構築する必要性に迫られた西田は、いかに「人生の問題」を哲学的課題として生涯、考究し続けたのか?
本書は『善の研究』から『哲学論文集』まで代表作を順に読み解くことで、実在の論理を徹底的に追究し、「いかに生き、いかに死ぬか」という問題を究極まで突き詰めようとした西田哲学の核心に迫る。
著者プロフィール
氣多 雅子(ケタ マサコ)
1953年静岡市生まれ。現在、京都大学名誉教授。日本宗教学会元会長。専門は宗教哲学。1982年京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。1998年京都大学博士(文学)。2000年より京都大学文学研究科教授、2018年3月京都大学を定年退職。
1992年『宗教経験の哲学』(創文社)で日本宗教学会賞受賞、99年『ニヒリズムの思索』(創文社)、2010年『仏教とは何か』(上田閑照との共編、昭和堂)、11年『西田幾多郎『善の研究』』(哲学書概説シリーズ、晃洋書房)、18年『井筒俊彦の東洋哲学』(共著、慶應義塾大学出版会)など。
目次
序 西田幾多郎と同時代の読者たち
第一章 意識と論理のあいだ――西田哲学の原点
第二章 矛盾を包むものの追究――場所の論理
第三章 私は私に於てある――自覚と自己
第四章 迷える自己が見えてくる―― 一般者の自覚的体系
第五章 裏から表を見る――絶対無の自覚
第六章 世界の方から考える――弁証法的世界
第七章 生か死か――絶対矛盾的自己同一
終 章 現代世界における哲学と生死の問題
西田幾多郎著作略年表
あとがき
人名索引
事項索引