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毛沢東時代の政治運動と民衆の日常

慶應義塾大学東アジア研究所叢書
毛沢東時代の政治運動と民衆の日常

鄭 浩瀾:編著, 中兼 和津次:編著
A5判 320ページ 上製
価格:5,720円 (消費税:520円)
ISBN978-4-7664-2729-5 C3331
奥付の初版発行年月:2021年03月 / 発売日:2021年03月中旬

内容紹介

毛沢東時代、繰り返し展開されてきた政治運動に対して、民衆はどのように考え、どのように対応したのか?
日記などのさまざまな一次資料を使って民衆の生の声を集め、今日につながる当時の基層社会の底流を探る。

著者プロフィール

鄭 浩瀾(テイ コウラン)

慶應義塾大学総合政策学部准教授。1977年生まれ。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了、博士(政策・メディア)。
専門分野:中国近現代史、中国地域研究。
主要著作:『中国農村社会と革命―井岡山の村落の歴史的変遷』(慶應義塾大学出版社、2009年、第26回大平正芳記念賞)
『中国の公共性と国家権力―その歴史と現在』(共著、慶應義塾大学出版社、2017年)、ほか。

中兼 和津次(ナカガネ カツジ)

東京大学名誉教授。1942年生まれ。東京大学教養学部卒業、博士(経済学)。
専門分野:中国経済、開発経済、移行経済。
『中国経済発展論』(有斐閣 、1999年、アジア太平洋賞大賞・国際開発研究大来賞受賞)
『開発経済学と現代中国』(名古屋大学出版会、2012年)、ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章(鄭浩瀾)

 第1部 農村社会の「疑似安定化」と農民の日常
第1章 毛沢東時代の中国農村における「疑似安定化」仮説について(中兼和津次)
第2章 人民公社における農民の働き方と暮らし
――高校卒業までの個人的体験を中心に(厳善平)
第3章 食糧不足を生き抜く
――飢饉期における農民の行動(劉詩古、金牧功大・訳)

 第2部 社会主義的秩序の構築と労働者の日常
第4章 都市に暮らす労働者の私的生活世界と社会主義的秩序(小嶋華津子)
第5章 建国初期における療養事業の展開と労働者の日常(島田美和)
第6章 重慶の青年Lの半生
――労働教養分子になるまで(泉谷陽子)

 第3部 政治運動、学校教育と若者の日常
第7章 建国初期の大学における政治運動の展開と学生の日常(鄭浩瀾)
第8章 思想改造運動における若者の内面世界
――ある大学生の二面的自画像(張楽天、有澤雄毅・訳)
第9章 「進学」をめぐる同床異夢:1949-57年
――中国の中等学校における政治教育と政治運動(大澤肇)

 第4部 政治運動、宗教組織と信者の日常
第10章 宗教から見た1950年代の中国
――対プロテスタント政策と教会の反応を事例に(田島英一)
第11章 基督教三自革新運動の展開と教徒たちの反応(上野正弥)
第12章 民間教派への入信と脱会
――Y廠の信者たち(山下一夫)

あとがき
索引


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