東アジア研究所講座
素顔の現代インド
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-7664-2740-0 C3031
奥付の初版発行年月:2021年04月 / 発売日:2021年04月上旬
▼巨大国家インドの最新の姿を先入観を捨てて読み解く入門書。
▼海外を含めた第一線の研究者が、急速に変化するインドを多面的に紹介。
いまや中国と並び、世界情勢を左右することが予想される巨大国家インド。「自由で開かれたインド太平洋」というフレーズが定着しつつある一方、一般の日本人が実はよく知らない国でもあり、多様性と急激な変化により全体像を捉えることも難しい。
本書は、海外を含めた第一線の研究者が歴史、外交、経済など多面的なアプローチでインドの姿を解説しており、ステレオタイプや一方的な思い入れを捨てて現代インドを正確に理解するためのすぐれた入門書である。
田所 昌幸(タドコロ マサユキ)
慶應義塾大学法学部教授。専門は国際政治経済学。
京都大学大学院法学研究科博士課程中退。博士(法学)。
主要著書に『越境の国際政治』(有斐閣、2019年)など。
目次
はじめに 田所 昌幸
第一章 なぜインドは理解されないのか
――「流動性」と「多様性」の視点から 湊 一樹
第二章 旅人のナショナリズム
――マハートマ・ガンディーの生涯の軌跡 竹中 千春
第三章 「朝子」のインド独立運動
――日本に生まれ育ったインド人少女が見た戦前・戦中のアジア 笠井 亮平
第四章 モディの静かな革命
――BJPによる統治の再検討 2014年―2019年 マリー・ラル
第五章 2000年代のインドにおける庶民党の盛衰 三輪 博樹
第五章 インド外交をどう捉えるか
――通底する基本特性とモディ政権 伊藤 融
第六章 インドと日本の「インド太平洋」
――2007年から2018年まで 溜 和敏
第八章 インドにおけるビジネスの現状と外資・産業界の課題 山田 剛
第九章 2019年のカシミール問題 拓 徹
執筆者紹介