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ボワソナードとその民法[増補完結版]

ボワソナードとその民法[増補完結版]

A5判 616ページ 上製
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-7664-2772-1 C3032
奥付の初版発行年月:2021年09月 / 発売日:2021年09月中旬

内容紹介

▼債権法改正、配偶者居住権等、書き下ろし3論考で現代への架橋を活写!
▼池田民法学の原点にして、我が国民法研究の最高到達点を示す。
▼多大な影響を与えてきたボワソナード民法は果たして葬り去られたのか?

過去は現代を課題づける。ボワソナードが起草した旧民法財産法分野の諸研究の先端を把握しつつ、池田民法学の原点を示した旧版から10年。ボワソナードが起草しなかった親族法・相続法分野(人事編と財産取得編第13章以下)の立法過程の研究を加え、そこから更に2020年施行の債権法改正・相続法改正に浮かび上がるボワソナード民法理論を探究して現在に投影する、堂々の増補完結版。

著者プロフィール

池田 真朗(イケダ マサオ)

武蔵野大学大学院法学研究科長・教授。慶應義塾大学名誉教授。
1949年東京生まれ。
1978年慶應義塾大学大学院法学研究科民事法学専攻博士課程修了、博士(法学)。
1996年から2004年まで司法試験第二次試験考査委員、2004年から2006年まで新司法試験考査委員(民法主査)。フランス国立東洋言語文明研究所招聘教授、国連国際商取引法委員会作業部会日本代表、日本学術会議法学委員長等を歴任。2012年紫綬褒章を受章。

主要著書
『債権譲渡の研究』(弘文堂、1993年〔増補2版2004年〕)、『債権譲渡法理の展開』(弘文堂、2001年)、『債権譲渡の発展と特例法』(弘文堂、2010年)、『債権譲渡と電子化・国際化』(弘文堂、2010年)、『新標準講義民法債権総論』(慶應義塾大学出版会、2010年〔全訂3版2019年〕)、『新標準講義民法債権各論』(慶應義塾大学出版会、2010年〔第2版2019年〕)、『スタートライン債権法』(日本評論社、1995年〔第7版2020年〕)、『スタートライン民法総論』(日本評論社、2006年〔第3版2018年〕)、『民法への招待』(税務経理協会、1997年〔第6版2020年〕)、『民法Ⅲ―債権総論』(共著、有斐閣、1988年〔第4版2018年〕)、『分析と展開・民法債権』(共著、弘文堂、1986年〔第5版2005年〕)、『基礎演習民法(財産法)』(共著、有斐閣、1993年)、『新しい民法―現代語化の経緯と解説』(編著、有斐閣、2005年)、『民法Visual Materials』(編著、有斐閣、2008年〔第3版2021年〕)、『現代民法用語辞典』(編著、税務経理協会、2008年)、『法学講義民法4債権総論』(共編著、悠々社、2007年)、『法学講義民法5契約』(共編著、悠々社、2008年)、『判例講義民法総則・物権』(共編著、悠々社、2002年〔第2版2014年〕)、『判例講義民法債権』(共編著、悠々社、2002年〔第2版2014年〕)、『法の世界へ』(共著、有斐閣、1996年〔第8版2020年〕)、『プレステップ法学』(編著、弘文堂、2009年〔第4版2020年〕)、『解説電子記録債権法』(編著、弘文堂、2010年)、『判例学習のAtoZ』(編著、有斐閣、2010年)、『民法(債権法)改正の論理』(共編著、新青出版、2011年)、『民法はおもしろい』(講談社現代新書、2012年)、『新世紀民法学の構築』(慶應義塾大学出版会、2015年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

増補完結版 はしがき
はしがき

 序 論

 第Ⅰ部 ボワソナード民法総論
第一章 自然法学者ボワソナード
第二章 ボワソナード「自然法講義(性法講義)」の再検討

 第Ⅱ部 ボワソナードと日本民法典
第三章 フランス的法典の伝統と日本民法典
第四書 民法典の歴史
第五章 日本民法典とは何か――ボワソナード民法典から現行民法典へ

 第Ⅲ部 ボワソナードの業績各論
第六章 民法四七八条論序説
第七章 ボワソナードにおける「第三者」の概念――不動産物権変動と指名債権譲渡とを中心に
第八章 民法四六七条におけるボワソナードの復権
第九章 ボワソナード民法理論の特徴とその学説史的意義および影響

 第Ⅳ部 関連研究・書評
第一〇章 司法省御雇外人ジュール・ジュスラン
第一一章 書評(一) 西堀昭著「増訂版・日仏文化交流史の研究――日本の近代化とフランス」
第一二章 書評(二) 手塚豊著作集第七巻『明治民法史の研究(上)』
結 章

 補 章
補章1 旧民法典とボワソナード
補章2 旧民法典とボワソナード――家族法起草「不関与」についての再考
補章3 二〇二〇年施行民法(債権関係)改正とボワソナード旧民法――ボワソナード民法理論の終焉?と現代民法典の方向性
補章4 相続法改正による配偶者居住権の新設とボワソナードの復権――用益権、住居権、そしてビアジェ

あとがきに代えて――『ボワソナードとその民法』執筆余話

 初出一覧
 事項索引/人名索引/条文索引


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