ビヨンド5Gが描く未来 2030年の技術・暮らし・ビジネス
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-7664-2778-3 C0034
奥付の初版発行年月:2022年01月 / 発売日:2022年01月上旬
▼ダイナミック・ビッグデータの時代へ
自動車の自動運転から工場などのローカル5G、ヘルスケア、さらに次世代型サッカー観戦まで、ビジネスヒントとそれを支える最先端の技術・システムを豊富な事例・図版とともに紹介。
DXをビジネスに実装する1ランク上の解説書!
山中 直明(ヤマナカ ナオアキ)
慶應義塾大学理工学部教授、慶應義塾先端科学技術研究センター所長
工学博士(91年取得)
1981年慶應義塾大学工学部卒業、83年同大学院修士課程終了、日本電信電話公社(現NTT)入社、NTT未来ねっと研究所、NTTネットワークシステム研究所特別研究員として将来のBroadband ISDN、高速・広帯域交換方式の研究開発、ATM網におけるトラフィックマネジメントに関する研究、超高速ATMノードシステムの研究開発、GMPLS、光バックボーンの研究に従事。2000年米国電気学会(IEEE)フェロー、04年より現職。
IEEE Communication Surveys Broadband Network Area Editor、IEEE Com. Mag. Technical Editor、IEEE ComSoc Board、IEEE ComSoc Asia Pacific Board、電子情報通信学会フォトニックネットワーク研究会委員長、電子情報通信学会東京支部長、電子情報通信学会編集理事、企画理事、学術会議連携会員、総務省Beyond 5G時代の有線ネットワーク検討会主査などを歴任。現在、電子情報通信学会副会長、Photonic Internet Lab. 代表、IEEEフェロー、IEICEフェロー、情報処理学会シニアメンバー。
中村 武宏(ナカムラ タケヒロ)
株式会社NTTドコモ執行役員、6G-IOWN推進部部長
1990年 横浜国立大学修士卒。1990年 NTT入社。1992年より、NTT DOCOMOにてW-CDMA、HSPA、LTE/LTE-Advanced、5G、5G evolution & 6Gの研究開発および標準化に従事。1997年よりARIBでの移動通信システム標準化に参加。2006~2014年2月、高度無線通信研究委員会モバイル・パートナーシップ部会部会長。現在、5Gモバイル推進フォーラム企画委員会委員長代理、2016年よりITS情報通信システム推進会議高度化専門委員会セルラーシステムTG主査、2021年2月より、Beyond 5G推進コンソーシアム白書分科会主査。
1999年より、3GPPでの標準化に参加。2005~2009年 3GPP TSG-RAN副議長、2009~2013年3月3GPP TSG-RAN議長を歴任。
崔 真淑(サイ マスミ)
株式会社グッド・ニュースカンパニーズ代表取締役、エコノミスト
2008年神戸大学経済学部卒業、16年一橋大学大学院修士課程修了(MBA in Finance)。2018年より同大学の博士後期課程に在籍(研究分野はコーポレートファイナンス)。
学術的エビデンスを軸に、企業に対してファイナンスやガバナンスに関するアドバイスを行う。
最近の研究では、山田和郎博士と“Does Passive Ownership Affect Corporate Governance? Evidence from the Bank of Japan’s ETF Purchasing Program”を執筆。
著書に『30年分の経済ニュースが1時間で学べる』(大和書房、2019年)、『ど素人でもわかる経済学の本』(翔泳社、2019年)、『投資1年目のための経済・政治ニュースが面白ほどにわかる本』(大和書房)がある。
同時に、メディアで経済・資本市場を解説。
主な出演番組は、テレビ朝日『サンデーステーション』『報道ステーション』、フジテレビ『Live News α』、テレビ東京『昼サテ』、日経CNBCなど。
目次
はしがき
第1章 2030年に向けて何を実現すべきか?
◆科学が挑む3つの課題
◆持続可能な地球の未来
◆個1人1人に適したサポート空間
◆社会全体の質と幸福
◆ダイナミック・データの時代
◆仮想センサーの活用
◆サイバーフィジカルによる問題解決
第2章 5Gとは何か?――何ができるのか、何が変わるのか
◆5世代にわたる進歩の歴史
◆5Gの3つのユースケース
◆GAFA型プラットフォーム・ビジネスの特徴
◆オープンイノベーション・エンジンへ
◆コーポレートベンチャーキャピタルの重要性
◆データサイエンスの進歩とソリューション協創
◆メディカルデータのブレークスルーを
◆日本は山積する課題をチャンスに!
第3章 ローカル5Gで加速する、デジタルトランスフォーメーション
◆ローカル5Gとは?
◆ネットワークの民主化
◆ローカル5Gの活用イメージ
◆ローカル5Gの利用制約
◆ローカル5Gによる工場内部制御
◆故障の把握や予想
◆ローカル5GでDXの加速を
第4章 自動運転の最前線――ダイナミック・ビッグデータが社会を変える
◆ダイナミック・ビッグデータの時代へ
◆自動運転交通の基本システム
◆サイバーフィジカルシステムとは
◆サイバーフィジカルシステムの運用例:初級編
◆サイバーフィジカルシステムの運用例:中級編
◆サイバーフィジカルシステムの運用例:上級編
◆2秒後の未来で運転する?!
◆RTK-GPSでダイナミックに位置情報を活用する
◆ピザの宅配を効率化せよ
◆ダイナミック・カーナビゲーション――新たなデータビジネス
◆サイバーフィジカルでスマート社会へ
第5章 映像配信の大転換――5Gが実現するシェアリングエコノミー
◆ユーザーがサービスを創る時代へ
◆5Gが変えるシェアリング&マッチング・ビジネス
◆マッチング・プラットフォームは何を提供しているのか?
◆コンテンツ・セグメントの変容
◆サッカー観戦はこう変わる
◆M2Mネットワークでスマート社会へ
◆「個」にカスタマイズしたサービスを
第6章 メディカルヘルスケアは5Gの激戦地に
◆長寿社会を健康に生きる
◆ウェアラブルデバイスのインパクト
◆個人データからビッグデータ化へ――アトナープ社の血液成分測定
◆ディープテック×5Gでビジネスへ――アクシオンリサーチ社の健康
リスク診断
◆従業員の健康支援は企業の常識に
第7章 スマートエネルギー社会の近未来
◆エネルギーマネジメント技術の進展
◆エネルギー需要・供給バランスと「同時同量」制御
◆スマートグリッドの基本システム
◆マルチEVNOモデル
◆EVNOが生み出す新ビジネス
第8章 デジタルツインによる問題解決――シングラリティはこうして起こる
◆デジタルツインとは何か?
◆サイバー空間でリアルの課題を解決する
◆工場での「カイゼン」例
◆自動運転におけるデジタルツイン活用
◆バーチャル工場で生産管理
◆マルチエージェントは人知を超える
◆5Gビジネスの主戦場
第9章 ビヨンド5Gの最前線へ
◆5Gからビヨンド5Gへの胎動
◆ムービングターゲットとしての「ビジョン」
◆ビヨンド5G時代を支える世界観
◆ビヨンド5G時代のユースケースと技術課題
◆IOWN構想のインパクト
◆時空間同期型デジタルツインへの挑戦
◆仮想未来主導型の社会へ
◆ビヨンド5G時代のサイエンス・コミュニケーション
あとがき
COLUMN
「ITの囚人」にならないために
エコシステムから考える地方創生
ブロックチェーンを駆使して地域を活性化する
デジタル技術で進化するポスターセッション
人間の脳がネットワークにつながる時代の倫理
オンライン時代のコミュニケーション
迷ったら大学院へ行こう!