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高度情報化時代の「利益を実現する知識」ネクスト・インテリジェンス

ネクスト・インテリジェンス 高度情報化時代の「利益を実現する知識」

北岡元:著
四六判 192ページ
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-7664-2953-4 C0031
奥付の初版発行年月:2024年09月 / 発売日:2024年09月上旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

私は何を知りたいのか、何を知るべきなのか?
急速なデジタル化により情報の洪水におぼれそうな現代、「判断・行動のための知識」をいかに手に入れるか?
安全保障・ビジネスにわたる代表的な理論と多様な事例を紹介し、新たなインテリジェンス創造モデルを提示する。

必要なのは、より多くの情報ではない、利益の自覚である。
神出鬼没の麻薬王、基地に迫る弾道ミサイル、高圧的な経営幹部と忖度社員、気分が落ち込む不味いコーヒー……。
困難な課題に直面した組織は、いかにして人と人とをつなぎ、「利益を実現する知識」を生み出したのか?

著者プロフィール

北岡元(キタオカ ハジメ)

前在エストニア日本国大使館特命全権大使
1979年東京大学法学部卒業、同年外務省入省、82年在英国日本国大使館、84年オックスフォード大学国際関係論修士取得(M. Litt. in International Relations)、96年在フィンランド日本国大使館・総括参事官、98年外務省国際情報局国際情報課・課長(現国際情報統括官組織・第一国際情報官)、2003年内閣情報調査室衛星情報センター・管理部総務課長、05年国立情報学研究所・教授、06年拓殖大学大学院・非常勤講師(兼務)、07年政策研究大学院大学・教授、16年在タジキスタン日本国大使館特命全権大使、19年在エストニア日本国大使館特命全権大使、2021年退官。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

プロローグ 利益をいかに実現するか

第1部 インテリジェンス・サイクルの誕生
第1章 インテリジェンスとは何か?
第2章 インテリジェンス・サイクルとは何か?
 1 インテリジェンス・サイクルを学ぶ前に
 2 伝統的なインテリジェンス・サイクルのモデル
 3 インテリジェンス・サイクルの特徴
第3章 インテリジェンス・サイクルはなぜ生まれたのか?
 1 インテリジェンス・サイクルの起源  
 2 産業化時代、総力戦、そしてインテリジェンス・サイクル

第2部 「情報化時代」におけるインテリジェンス・サイクルの機能不全
第4章 「情報化時代」とは何か?
 1 インフォメーションの爆発的増加
 2 デジタルとアナログの逆転
第5章 情報のパラドクスの出現
 1 情報のパラドクス
 2 情報に翻弄され、判断を誤る人類
第6章 インテリジェンス・サイクルの機能不全
 1 安全保障分野での新たな模索
 2 ビジネス・インテリジェンスにおける模索
 3 弱体化した個人をいかにつなぐか?

第3部 情報化時代を乗り切る新たなインテリジェンス創造モデル
第7章 新モデルに求められる条件
第8章 アクター統合促進型モデル――カスタマーと情報サイドを連携させる 
 CASE 1 「地平線スキャン」でバイオエコノミーを守る!
第9章 ターゲット・セントリック・アプローチ――米国機関で採用されたウィキペディア型協働モデル
 CASE 2 コロンビア麻薬王の最期
 CASE 3 アル・アサド空軍基地へのミサイル攻撃に対処せよ!
第10章 センス・メイキング・モデル――カスタマーと情報サイドをブリーファーがつなぐ
 CASE 4 ブリーファーで企業のビューロクラシーを乗り越える!
第11章 デュアル・オペレーティング・システム――ビューロクラシー×ネットワーク=?
 CASE 5 チェンジ・エージェント・ユニットで環境重視型企業へ
第12章 利益中心型モデルの提唱――「利益の自覚」から始めよ
 CASE 6 木を切らずに森林で儲ける?―自分を知り、未来に備える
 CASE 7 バリスタに負けないコーヒー・マシンを!―アドホクラシー

エピローグ 自分は何を知るべきなのか?


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