実践ファイナンス論
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-7664-2964-0 C3033
奥付の初版発行年月:2024年07月 / 発売日:2024年07月上旬
実務家のための「次の一冊」!
実際のデータとプログラムを使いながら、ファイナンスの理論を現実に適用する際の意義と問題点を解説。
公認会計士・税理士,証券アナリストやファイナンシャルプランナーを目指す人々の「分かりそうで、分からない」を氷解させる。
長年にわたりファイナンス論を学ぶ学生や実務家をサポートしてきた著者による、躓きやすいポイントを押さえた実務家向けテキスト。
ファイナンス論の基礎はもちろん、実際にExcel 等のソフトやデータを用いて“手を動かす” ことで実践的なテクニックも習得できる。
辻幸民(ツジユキタミ)
慶應義塾大学商学部教授
1985年慶應義塾大学商学部卒業,1987年同大学院商学研究科修士課程修了,1990年同大学院博士課程単位取得退学,2002年博士(商学)。1987年慶應義塾大学商学部助手,1994年同助教授,2002年より同教授。
主要業績:
『企業金融の経済理論[改訂版]』(創成社,2016年),「負債構成と資本構成:銀行負債の再交渉に着目して」(共同執筆,『金融経済研究』第37号,2015年3月),「TOPIXとの連動性と投資戦略」(共同執筆,『証券経済学会年報』第42号,2007年7月)ほか多数。
目次
第1章 ファイナンス論の意義
1.1 はじめに
1.2 赤字主体と黒字主体
1.3 金融取引
1.4 支払約束の種類
1.5 「待ち」と「リスク」
1.6 ファイナンス論の中身
1.7 補論:各部門の資金過不足について
第2章 利子率と利回り
2.1 基本的な考え方
2.2 利子率の計算例
2.3 債券の利回り
2.4 複利とは
2.5 株式の利回り:株価の断層
2.6 データとしての株式利回り
2.7 様々な株式利回り
2.8 補論:1年単位利回りへの変換
第3章 現在価値の計算
3.1 基本的な考え方
3.2 エクセルを使って
3.3 簡単な具体例2つ
3.4 1年に複数回の利払い:毎月均等返済の場合
3.5 1年に複数回の利払い:債券の場合
3.6 効率的資本市場仮説と資本市場均衡
第4章 ポートフォリオ理論の実用性
4.1 ポートフォリオ理論とは
4.2 危険資産の最小分散フロンティア
4.3 エクセルマクロを使った計算
4.4 安全資産を含めた有効フロンティア
4.5 ポートフォリオ理論を使って
4.6 ポートフォリオの事後的パフォーマンス
第5章 CAPMと株式資本コスト
5.1 はじめに
5.2 CAPMの導出
5.3 TOPIXの動向
5.4 無危険利子率RF について
5.5 マーケットポートフォリオ収益率˜RM
5.6 CAPMの数値化について
5.7 結びに代えて
第6章 企業金融論の基礎概念
6.1 はじめに
6.2 企業価値とは
6.3 株価の式の単純化
6.4 修正MM命題について
6.5 平均資本コストとは
6.6 資本コスト(第2命題) の使い途
6.7 結びに代えて
第7章 投資の意思決定と負債
7.1 はじめに:IRR法とNPV法,DCF法
7.2 修正MM 命題と投資の意思決定
7.3 負債のエージェンシーコストと投資の意思決定
7.4 企業価値最大化の意味
7.5 結びに代えて
付録A 統計学の基礎知識
付録B VBA プログラム