ウィーン1938年 最後の日々 オーストリア併合と芸術都市の抵抗
高橋義彦:著
四六判 296ページ
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-7664-2972-5 C0022
奥付の初版発行年月:2024年08月 / 発売日:2024年08月上旬
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-7664-2972-5 C0022
奥付の初版発行年月:2024年08月 / 発売日:2024年08月上旬
内容紹介
フロイト、カネッティ、ウィトゲンシュタイン一家に迫る危機
1938年2月、ヒトラーの山荘ではオーストリア首相シュシュニクとの緊迫したやりとりが行われていた。
その後の、オーストリア独立を問う国民投票の挫折とナチスによる武力侵攻……。
独立を守ろうとする首相たちや、文化人や芸術家の抵抗や亡命を軸に、
芸術都市ウィーンの緊迫した日々を描く注目作。
著者プロフィール
高橋義彦(タカハシヨシヒコ)
北海学園大学法学部准教授。1983年生まれ、慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。
主要著作:『カール・クラウスと危機のオーストリア――世紀末・世界大戦・ファシズム』(慶應義塾大学出版会、2016年)、『民主主義は甦るのか?――歴史から考えるポピュリズム』(共著、同上、2024年)ほか。
目次
序章 一九三八年の「輪舞」
第一章 オーストリア併合への道
一 ハプスブルク帝国からシュシュニク政権まで
二 ベルヒテスガーデン会談
三 シュシュニクの抵抗
第二章 併合前夜の芸術家たち
一 ワルターとオペラ『ダリボル』
二 ヴェルフェル夫妻の愛憎
三 カネッティ夫妻の精神不安
第三章 オーストリアの一番長い日
第四章 ヒトラーのウィーン
一 挫折の街
二 勝利の街
三 暗黒の街
第五章 ヒトラー支配下の文化生活
一 フロイト一家の脱出
二 ウィトゲンシュタイン家の姉弟喧嘩
三 ヴェルフェル夫妻のピレネー越え
終章 それぞれの一九四五年