近代オスマン帝国における国家医療の誕生 湾岸都市イズミルの衛生と感染症
鈴木真吾:著
A5判 312ページ
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-7664-3001-1 C3022
奥付の初版発行年月:2024年12月 / 発売日:2024年12月中旬
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-7664-3001-1 C3022
奥付の初版発行年月:2024年12月 / 発売日:2024年12月中旬
内容紹介
帝国随一の湾岸都市であり、国際商業都市であったイズミルに着目し、
大帝国がいかに「地方」から医療・衛生制度を近代化していったのか――。
多彩な新資料や図版をもとに、都市社会史の手法を用いて国家医療の形成を丹念に詳述する。
著者プロフィール
鈴木真吾(スズキシンゴ)
1988年滋賀県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(史学)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)。専門は近代オスマン帝国史、医療・衛生史。主な業績に「近代オスマン帝国における国家医療の形成と市行政医―19世紀末―20世紀初頭イズミルにおける医療・衛生体制」(『史学』90巻4号、2022年)、「19世紀末から20世紀初頭イズミルにおけるコレラ対策の変容と継続―近代オスマン帝国における衛生政策と地方社会」(『史学雑誌』133編3号、2021年)がある。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序章 近代オスマン帝国と医療・衛生・地方社会
第1章 19 世紀後半における地方医療・衛生行政の改革
第2章 清潔で近代的な都市へ
―近代イズミルにおける都市行政と公衆衛生
第3章 新たな医学知と衛生対策の変容
―20 世紀転換期イズミルにおけるコレラ流行
第4章 地方における国家医療の代理人
―市行政医の職務
第5章 行政医の苦難と抵抗
―近代オスマン帝国における医療の専門職化
終章 地方から見えるもの
あとがき
図表出典一覧
参考文献
注
索引