九州大学人文学叢書22
ノヴァーリスにおける統合的感官としての「眼」 「自己感覚」から「心情」へ
大澤 遼可:著
A5判 222ページ 上製
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-7985-0347-9 C3398
奥付の初版発行年月:2023年03月 / 発売日:2023年03月中旬
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-7985-0347-9 C3398
奥付の初版発行年月:2023年03月 / 発売日:2023年03月中旬
内容紹介
ドイツ初期ロマン派の詩人ノヴァーリス(1772-1801)は、「世界の意味」の喪失という問題意識を提起し、自らの詩学的使命を「一冊の書物に宇宙を見出すこと」 だと言明している。この命題には、人間による世界認識の
過程である「世界の書物化」と、記述を通じた世界創造の過程である「書物の世界化」という二方向の活動が集約されている。この双方向的活動を、統合的感官だとされる「眼」を起点に論じる。哲学・自然科学・詩学にまたがる詩人の思考の複雑性を明晰に分析・叙述する、包括的ノヴァーリス研究。