日本比較法研究所研究叢書96
債権法改正に関する比較法的検討 日独法の視点から
価格:6,050円 (消費税:550円)
ISBN978-4-8057-0595-7 C3332
奥付の初版発行年月:2014年06月 / 発売日:2014年07月上旬
債権法改正について、2014年2月21日・22日の2日間、日本比較法研究所と独日法律家協会(DJJV)との共催により開催されたシンポジウムの記録集。「民法(債権関係)の改正に関する中間試案」について、日独の著名研究者による報告、実務家を含めた参加者との討議がくりひろげられた。本書に収録された報告において、日本側からは、試案に示された改正の必要性と方向性について分析・検討が行われ、ドイツ側からは、今世紀初めに行われたドイツ債務法現代化の経験を踏まえた評価・提言が行われている。債権法改正に関する初めての比較法的考察であり、日本の債権法改正にとって貴重な示唆を与えるものである
只木 誠(タダキ マコト)
日本比較法研究所所長 中央大学法学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第1部 報告
債権法改正に関する概観 奥田 昌道(前最高裁判事 京都大学名誉教授)
Gründe, Ziele, Konzeption und Probleme der Schuldrechtsreform Birgit GRUNDMANN(ビルギッド・グルントマン)(前ドイツ連邦消費者保護省事務次官)
債務不履行改正論議の行方とその中間評価 山本 豊(京都大学大学院法科研究科教授)
Systematik und Neuordnung von Leistungsstörungs- und Gewährleistungsrecht im deutschen Recht
Stephan LORENZ(ステファン・ローレンツ)(ミュンヘン大学教授)
日本とドイツの債権譲渡法制の比較―民法(債権関係)改正要綱案たたき台を素材に― 池田 真朗(慶應大学法学部・同大学院法務研究科教授)
Zur Entwicklung des Rechts der Forderungsabtretung aus deutscher Sicht Moritz BÄLZ(モーリッツ・ベルツ)(フランクフルト大学教授)
消費者法と債権法改正―日本の状況― 松本 恒雄(独立行政法人国民生活センター理事長)
Verbraucherschutz und Schuldrechtsmodernisierung Karl RIESENHUBER(カール・リーゼンフーバー)(ボーフム大学教授)
日本の債権法改正論議における保証の問題の検討状況 山野目 章夫(早稲田大学法務研究科教授)
Der Schutz des Bürgen Mathias HABERSACK(マティアス・ハーベルザック)(ミュンヘン大学教授)
継続的契約の終了 高田 淳(中央大学法学部教授)
Das Kontinuitätsinteresse bei der Kündigung von Dauerschuldverträgen: Generalklausel in Japan versus Kündigungsschranken in Deutschland
Marc-Philippe WELLER(マーク-フィリップ・ヴェラー)(フライブルグ大学教授)
第2部 シンポジウム記録 (報告概要・翻訳・コメント)
シンポジウム「債権法改正に関する比較法的検討」の趣旨 笠井 修(中央大学法科大学院教授)
セッション1:債権法改正に関する概観
債権法改正への歩みと現在の概観
Überblick über die Bemühungen einer Reform des Schuldrechts in Japan bis heute 奥田 昌道
Die Situation der Schuldrechtsmodernisierung in Deutschland
ドイツにおける債務法現代化の状況
Jürgen SCHMIDT-RÄNTSCH(ユルゲン・シュミット-レンツ)(BGH判事 ベルリン・フンボルト大学教授)
訳 新井 誠(中央大学法学部教授)
コメント 柏木 昇(中央大学法科大学院フェロー 東京大学名誉教授)
セッション2:債務不履行法制
債務不履行
Das Lestungsstörungsrecht 山本 豊
訳 Matthias K. SCHEER(マティアス・K・シェーアー)(元弁護士 元ブレーメン大学特任教授)
Systematik und Neuordnung von Leistungsstörungs- und Gewährleistungsrecht
給付障害法と瑕疵担保責任法の体系化と再編成 Stephan LORENZ
訳 森 光(中央大学法学部教授)
コメント 滝沢 昌彦(一橋大学法務研究科教授)
セッション3:債権譲渡法制
日本の債権譲渡法制と債権法改正中間試案への意見―ドイツ側への質問も含めて―
Das japanische System der Forderungsübertragung und der Zwischenentwurf zur Reform des Schuldrechts
– unter Einschluss der Fragen an die deutsche Seite 池田 真朗
訳 Marc DERNAUER(マーク・デルナウア)(中央大学法学部准教授)
Zur Entwicklung des Rechts der Forderungsabtretung aus deutscher Sicht
ドイツの観点からの債権譲渡法の展開 Moritz BÄLZ
訳 遠藤 研一郎(中央大学法学部教授)
コメント 遠藤 研一郎
セッション4:消費者法と債権法改正
債権法改正と消費者保護―日本の状況―
Schuldrechtsreform und Verbraucherschutz:die Situation in Japan 松本 恒雄
訳 Matthias K. SCHEER
Verbraucherschutz und Schuldrechtsmodernisierung
消費者保護と債務法の現代化 Karl RIESENHUBER
訳 古積 健三郎(中央大学法科大学院教授)
コメント 執行 秀幸(中央大学法科大学院教授)
セッション5:人的担保と保証人保護
日本の債権法改正論議における保証の問題の検討状況
Das Institut der Bürgschaft und die japanische Diskussion zur Reform des Schuldrechts 山野目 章夫
訳 Marc DERNAUER
Der Schutz des Bürgen
保証人の保護 Matthias HABERSACK
訳 森 勇(中央大学法科大学院教授)
コメント 小林 明彦(弁護士 中央大学法科大学院特任教授)
セッション6:継続的契約の終了
継続的契約の終了
Beendigung von Dauerschuldverträgen 高田 淳
Das Kontinuitätsinteresse bei der Kündigung von Dauerschuldverträgen:
Generalklausel in Japan versus Kündigungsschranken in Deutschland
継続的契約の解約告知における継続性の利益 ―日本における一般条項対ドイツにおける解約告知制限 ― Marc-Philippe WELLER
訳 高田 淳
コメント 升田 純
総 括
コメント 筒井 健夫(法務省大臣官房参事官 民事担当)
Der Schuldrechtsreform-Entwurf: Versuch einer Bewertung Marc DERNAUER