日本比較法研究所研究叢書102
リーガルマーケットの展開と弁護士の職業像
価格:7,370円 (消費税:670円)
ISBN978-4-8057-0802-6 C3332
奥付の初版発行年月:2015年07月 / 発売日:2015年08月中旬
日独における最近の専門弁護士制と企業内弁護士の動向をつまびらかにする。わが国の弁護士は、専門化を求めるリーガル・サービス市場からのメッセージを的確に捉えているのか、急激に増加する企業内弁護士には弁護士なのか、だとすれば、その規律はどうあるべきか。弁護士が今抱えるこの二つの重大問題を、アカデミックに分析する。
森 勇(モリ イサム)
中央大学法科大学院教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
シンポジウム
第1部 弁護士業務の専門化と専門表示―専門弁護士制度とそのあり方―
ドイツにおける専門弁護士制度 スザンネ・オファーマン-ブリュッハルト
ドイツ専門弁護士制度の枠組み―オファーマン―ブリュッハルト博士の報告の補完として―
ハンス・プリュッティング
専門弁護士制度の導入についての課題とその解決策を考える
―市民、企業のニーズに応えるために― 上原 武彦
第2部 企業内弁護士と弁護士法―企業内弁護士の意義・価値との関係で―
ドイツにおける企業内弁護士の地位 ハンス・プリュッティング
我が国における企業内弁護士とその問題点 本間 正浩
資 料
第1部
ドイツにおける特別裁判権と専門化した弁護士 マティアス・キリアン
弁護士とジェネラリストとしての弁護士―重要な調査結果の要約― マティアス・キリアン
ドイツにおける専門弁護士制度の展開―その歴史と展望― 森 勇
第2部
弁護士業務基本規程51条の実務上の問題点 本間 正浩
組織内弁護士と弁護士の「独立性」
―「独立性」概念が組織内弁護士を律するのに有意義な思考ルーツたり得るのか― 本間 正浩
企業内弁護士と法律事務所の弁護士 本間 正浩
シンディクス弁護士の職業像 ハンス・プリュッティング
クリストフ・ホンムリッヒ