日本比較法研究所研究叢書108
裁判員裁判に関する日独比較法の検討
価格:3,190円 (消費税:290円)
ISBN978-4-8057-0808-8 C3332
奥付の初版発行年月:2016年03月 / 発売日:2016年03月下旬
2015年10月4日、中央大学日本比較法研究所と独日法律家協会との合同企画により開催されたシンポジウム「裁判員裁判に関する日独比較法の検討」の各報告原稿を収めた記録集である。2009年の運用開始以降、大きな制度的変更もなくおおむね順調に進行してきたと評される我が国の裁判員裁判制度について、第一線で活動する日独の裁判官・検察官、および、この問題に詳しい研究者らを迎え、その意義・正当性を再確認しつつ、日本の裁判員裁判制度における重要論点についてドイツの法制度との比較法的視点から分析と検証を加えており、今後の学界・実務への時宜を得た貢献・寄与をなすものとなっている。
椎橋 隆幸(シイバシ)
中央大学法科大学院教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
〈主要目次〉
第1部 報告
比較法的に見た裁判員制度の特徴とその運用実態及び課題
刑事裁判への国民参加の意義およびその正当性
Die Beteiligung von Laienrichtern/Schöffen im deutschern Strafverfahren
量刑問題
Der Einfluss der Laienrichter auf die Strafzumessung aus deutscher Sicht
控訴裁判所による事実誤認の審査のあり方
Berufsrichterliche Kontrolle der mit Laienbeteiligung erfolgten Tatsachenfeststellung in der Revision
第2部シンポジウム記録(報告要旨・コメント・質疑応答)
基調報告 比較法的に見た裁判員制度の特徴とその運用実態及び課題
セッション1
刑事裁判への国民参加の意義およびその正当性
セッション2:量刑問題
セッション3
控訴裁判所による事実誤認の審査のあり方