日本比較法研究所研究叢書121
刑法論集
鈴木 彰雄:著
A5判 305ページ 上製
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-8057-0821-7 C3332
奥付の初版発行年月:2020年12月 / 発売日:2020年12月中旬
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-8057-0821-7 C3332
奥付の初版発行年月:2020年12月 / 発売日:2020年12月中旬
内容紹介
刑法学の中核となる犯罪論の中から、不作為犯、正当防衛、誤想防衛、共謀共同正犯、間接正犯、教唆犯等の問題を取りあげ、ドイツ法の知見を参照しつつ検討した論文集。各論文において、わが国とドイツの学説・判例が紹介され、問題状況を俯瞰したうえで、具体的な争点を批判的に検討する。これまでわが国で十分に論じられてこなかった「自己危殆化への関与と不作為犯の成否」、「組織的権力機構による間接正犯」、「過失による自殺教唆」等の問題も併せて紹介する。犯罪論の専門家のみならず、法学部や大学院で刑法学ぶ学生にも考えるヒントを与える一書である。
著者プロフィール
鈴木 彰雄(スズキ アキオ)
中央大学法学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第1章 先行行為に基づく作為義務
第2章 自己危殆化への関与と不作為犯の成否 ―ドイツ判例の検討―
第3章 現行犯逮捕をめぐる刑法解釈論の諸問題
第4章 誤想防衛について
第5章 正当化事情の錯誤と共犯の成否
第6章 共謀共同正犯における「共謀の射程」について
第7章 「組織的権力機構による間接正犯」の理論
第8章 教唆行為の意義
第9章 教唆犯の故意
第10章 過失による自殺関与 -ドイツの理論状況について―