中央大学学術図書104
オーギュスト・クーフェ考 19世紀末フランス書籍労連における改良主義と革命主義
清水 克洋:著
A5判 212ページ 上製
価格:2,530円 (消費税:230円)
ISBN978-4-8057-3148-2 C3034
奥付の初版発行年月:2022年06月 / 発売日:2022年06月中旬
価格:2,530円 (消費税:230円)
ISBN978-4-8057-3148-2 C3034
奥付の初版発行年月:2022年06月 / 発売日:2022年06月中旬
内容紹介
社会主義崩壊以降、再考察が進む初期フランス労働組合運動にかかわって、A.クーフェは、革命主義と対峙した改良主義の指導者とされる。しかし、それは、通常理解されるものとは異なり、労働立法など国家の介入を拒否し、労働者の自主的運動による改善を目指す。30年を超えるクーフェのフランス書籍労連指導者としての出発点は、革命主義の代表であるJ.アルマーヌとの対立と協調であった。これを組合機関紙の詳細な分析を通じて考察し、両者の人物像と改良主義、革命主義を解明する。そこから、印刷業における熟練工たる植字工、徒弟、女性、外国人を含む労働者のあり方、さらに組版工-植字工の階層構造と労働組合指導の関連を浮かび上がらせる。
著者プロフィール
清水 克洋(シミズ カツヒロ)
中央大学名誉教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第1章 オーギュスト・クーフェ考序説
第2章 オーギュスト・クーフェとプロレタリア・ポジティヴィスム
第3章 設立当初フランス書籍労連とA.クーフェの位置
第4章 フランス書籍労連におけるアルマーヌ派,ユニオニストの内部対立とA.クーフェ
第5章 革命的社会主義労働者党指導者J.アルマーヌについて
第6章 フランス書籍労連,パリ植字工組合におけるJ.アルマーヌ