中央大学人文科学研究所研究叢書48
中華民国の模索と苦境 1928~1949
A5判 400ページ 上製
価格:5,060円 (消費税:460円)
ISBN978-4-8057-4211-2 C3322
奥付の初版発行年月:2010年03月 / 発売日:2010年03月中旬
価格:5,060円 (消費税:460円)
ISBN978-4-8057-4211-2 C3322
奥付の初版発行年月:2010年03月 / 発売日:2010年03月中旬
内容紹介
アジア最初の共和国として成立した中華民国は、近代西洋的な政治体制の確立、とりわけ憲政の実現を国是としていた。それは、1920年代から1940年代にかけて政権を掌握した国民党のみならず、これに対抗した共産党や植民地香港の住民にも、共有された理念だったのである。しかし、徴兵制度に基づく近代的国軍を構築しえぬまま、日本との全面戦争に巻き込まれると、中華民国は列国に支援を求めざるをえず、そのために国権が脅かされることもあった。かろうじて戦勝国とはなったものの、国民党政権は共産党の軍事攻勢に抗しきれず、次第に社会的支持も失ったため、中華民国は中国大陸から姿を消すに至ったのである。