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歴史の中の個と共同体

中央大学人文科学研究所研究叢書77
歴史の中の個と共同体

松本 悠子:編著, 三浦 麻美:編著
A5判 528ページ 上製
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-8057-4215-0 C3322
奥付の初版発行年月:2022年02月 / 発売日:2022年02月下旬

内容紹介

古代から近現代まで、欧米からアジアまでの多義的で多様性に満ちた共同体について、その構築や変遷からメディアが示すイメージまで広く論じる一冊。個々の人間の社会的結合の結果としての共同体という社会史の成果を踏まえ、新たに宗教・都市・政治・ジェンダーという4つの視点を設定することで、様々な場面で立ち現れる共同体の姿とその機能を多角的に検討する。

著者プロフィール

松本 悠子(マツモト ユウコ)

中央大学文学部教授

三浦 麻美(ミウラ アサミ)

中央大学文学部兼任講師

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

I 宗教と社会
 武周政権と仏教
 初期中世アイルランドのキリスト教受容と古法
 初期中世ガリアの聖女伝についての一考察
 12・13世紀のシトー会の例話集に見る逃亡者・離脱者
 ヘルフタのゲルトルート
 近代ドイツ・プロイセンにおける学校監督と聖職者
 19世紀後半〜20世紀前半におけるウイグル族社会の呪術師バフシに関する資料

II 統治体制における共同体
 アッシリアの北の属国に対する支配政策
 党派の擡頭とその盛衰
 近世ドイツ刑事司法における「請願」に見る「共同体」の存在
 近世プロイセン軍における諸侯連隊

III 都市と共同体
 シュメール初期王朝時代ラガシュのエ・ミと園丁たち
 唐における大伽藍の壁画
 9世紀の転換
 13世紀前半の教皇儀礼から見た教皇と都市ローマ

IV 共同体とジェンダー
 ハンムラビ法典に見る女性と結婚
 前1千年紀バビロニアの都市民の家族における女性の役割
 グリニッジ天文台の女性天文学者
 ニューヨーク市ハーレム地区におけるコミュニティ形成の試み


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