タッチ 距離を巡る旅
ゲイブレル・ジョシポヴィッチ:著, 秋山 嘉:訳
A5判 上製
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-8057-5179-4 C3098
奥付の初版発行年月:2018年03月 / 発売日:2018年03月上旬
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-8057-5179-4 C3098
奥付の初版発行年月:2018年03月 / 発売日:2018年03月上旬
内容紹介
小説というジャンルに生来備わる物語ることの困難・盲点を坐視することなく、その可能性を開く作品を作り出そうとし続けている英国の作家が、芸術の創造や人間が生きることにとって不可欠な「触れること」への接近の旅に出る。つかもう論じようとした途端消えるこの厄介な「タッチ」を、落ち着いた柔軟な
思考を携え偶然の導きにも助けられて手探り行く道に、様々な人間的事象が現れる。収集・喫煙・巡礼・散歩による癒しへの求めには、依存、中毒、耽溺、侵犯、逸脱、無関心、自由の諸相が。ソポクレス、
シャルダン、プルースト、モランディには、「芸術作品」からの解放の契機が。 既存枠にとらわれない
文章によって書かれた新しい批評の試み。
目次
<主要目次>
1 手のレッスン
2 リンデンの木陰とアミアンの聖母
3 境界
4 手にすることとつかむこと
5 部屋
6 耽溺
――ひたる、はまる、おぼれる
7 侵犯
8 手のレッスン(二)
9 Praesentia
──その場にいること、在し
10 御手触れ
11 距離の治療
12 距離の治療(二)
13 聖遺物
14 帯と川
15 「木に生えているガチョウ一羽、
スコットランド産」
16 所有する力
17 ユダヤの花嫁
18 最初の歩み
19 運動メロディー
20 運動メロディー(二)
21 歩く人と世界
22 境界(二)
23 部屋(二)