中央大学人文科学研究所研究叢書65
アメリカ文化研究の現代的諸相
A5判 上製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-8057-5349-1 C3398
奥付の初版発行年月:2018年03月 / 発売日:2018年03月中旬
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-8057-5349-1 C3398
奥付の初版発行年月:2018年03月 / 発売日:2018年03月中旬
内容紹介
人類史において20世紀は「アメリカの世紀」と言っても過言ではなかろう。多極化しつつあるとは
言え、いまだにその存在は圧倒的である。アメリカのもつ巨大な影響力は、必ずしも政治・軍事・経済といった「ハードパワー」のみに由来するものではなく、科学や文化、芸術など「ソフトパワー」によるところも大きい。本書では、たとえば歴史に埋もれた黒人初のメジャーリーガーに光を当てることでアメリカ社会の変わらぬ一面を明らかにし、ノーマン・ロックウェルの絵画が「9・11」以降のアメリカ社会に持つ意味を考えることでその変容を捉える等、アメリカのソフトパワーを多角的に解明する。
目次
<主要目次>
黒いメジャーリーガーの夢 田中 啓史
ノーマン・ロックウェル作品の受容に見るアメリカの自画像 山城 雅江
忘れられた日本の恩人 Benjamin Smith Lyman 川﨑 清
アメリカ英語における「定型表現(cliché)」の使用とその遷移について 加藤木 能文
メタフィクションと対テロ戦争 ──ポール・オースター『闇の中の男』における政治性── 近藤 まりあ
最末尾の一句はコロスか、それともアイロニーか ──メルヴィルの「バートルビー」再訪── 福士 久夫