中央大学人文科学研究所研究叢書78
キャンパスにおける発達障害学生支援の新たな展開
山科 満:編著
A5判 208ページ 上製
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-8057-5361-3 C3336
奥付の初版発行年月:2022年03月 / 発売日:2022年03月下旬
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-8057-5361-3 C3336
奥付の初版発行年月:2022年03月 / 発売日:2022年03月下旬
内容紹介
発達障害のある学生への支援においては、対象となるべき学生の多くが未診断であり、学内外の相談・支援機関に自らアクセスしないことが指摘されている。その課題を解決すべく、中央大学は各学部事務室に心理支援の専門職をキャンパスソーシャルワーカーとして配置し、個々の学生に生じている学修上の問題を事務職員・教員と連携して早期に発見し、1人1人の学生に寄り添いながら実効性のある支援に繋げている。本書は、全く新しい支援システムにより成果を挙げつつある大学において、学内組織の調整役から実際の支援に携わる専門職まで、それぞれの持ち場で奮闘した教員・心理職・精神科医らによる、システム構築過程と臨床経験の記録である。
著者プロフィール
山科 満(ヤマシナ ミツル)
中央大学文学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第Ⅰ部 キャンパスソーシャルワーカー導入の経緯
第1章 キャンパス内での支援のかたち
第Ⅱ部 理論・研究編
第2章 精神医学的観点からみた大学生の発達障害
第3章 発達障害のある大学生の課題と支援のあり方をめぐって
第4章 発達障害当事者からみた「自己」をめぐる問題
第5章 発達障害特性を有する大学生における“自己治療”としてのインターネット依存
第Ⅲ部 臨床実践編
第6章 発達障害特性を有する大学生の自己理解に寄与する支援のあり方
第7章 学生の成長に寄与する支援者の関わり
第8章 キャリア支援と自己理解