中央大学人文科学研究所翻訳叢書9
異端者を処罰すべからざるを論ず
四六判 578ページ 上製
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-8057-5408-5 C3397
奥付の初版発行年月:2014年02月 / 発売日:2014年03月上旬
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-8057-5408-5 C3397
奥付の初版発行年月:2014年02月 / 発売日:2014年03月上旬
内容紹介
西欧16世紀は宗教改革の時代であった。ルターがローマ・カトリック教会に叛旗を翻して以来、新説を唱える改革派諸派、学者が誕生した。しかし中でもスペインの医師セルベトはキリストの神性を否定し、ローマ教会からも改革派諸派からも異端者の代表と見なされていた。たまたまセルベトが改革派神権都市ジュネーヴに立ち寄った際、その指導者カルヴァンとベーズに捕縛され、焚殺されてしまった。これに憤ったのが神学者カステリヨンであり、異端者を処刑するのは、カトリック教会が改革派たちを火刑にするのと同じではないか、とその権力構造の類似を言い、彼らに孤独な論争を挑んだ。本書はかけがえのない寛容の先駆者の言葉を伝えてくれる。