西洋古典叢書G110
弁論集 5
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-8140-0099-9 C1398
奥付の初版発行年月:2019年05月 / 発売日:2019年05月上旬
古代ギリシア最大の弁論家による、私訴(ディケー)を扱った法廷弁論のうち、本分冊には、彼が生まれて初めて法廷闘争に臨んだ作品を含む第27〜40弁論を収録。そこで扱われる事件の性格から、現代とも相通ずる要素が多いことに加え、各裁判の背景をなす当時の日常生活のなかでの生々しい人間関係や、そこに潜む利害得失などは、広く今日の一般の関心をも喚起しうるだろう。(全7冊)
杉山 晃太郎(スギヤマ コウタロウ)
東京外国語大学、千葉大学、学習院大学非常勤講師
1962年 東京都生まれ;1992年 学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学;学習院大学文学部助手を経て現在に至る
主な著訳書
『身近な哲学』(共著、ナツメ社);『常識哲学ドリル』(監修、マイナビ出版);デモステネス『弁論集1、3、4』(共訳、京都大学学術出版会)
木曽 明子(キソ アキコ)
大阪大学名誉教授
1936年 満州生まれ;1967年 京都大学大学院文学研究科博士課程修了;大阪大学教授、北見工業大学教授を経て2002年退職
主な著訳書
Studies in Honour of T. B. L. Webster, Vol. I (co-au., Bristol Classical Press); “What Happened to Deus ex Machina after Euripides?” (AbleMedia Classics Technology Center); デモステネス『弁論集2』(京都大学学術出版会)
葛西 康徳(カサイ ヤスノリ)
東京大学教授
1955年 香川県生まれ;1978年 東京大学法学部卒業;1992年 Ph.D.(ブリストル大学);東京大学助手、新潟大学教授、大妻女子大学教授を経て2011年より現職
主な著訳書
『これからの教養教育』(共編著、東信堂);『「この国のかたち」を考える』(共著、岩波書店);『オデュッセウスの記憶』(共訳、東海大学出版部)
北野 雅弘(キタノ マサヒロ)
群馬県立女子大学教授
1957年 大阪府生まれ;1987年 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学;大阪大学助手、群馬県立女子大学助教授を経て2005年より現職
主な著訳書
『美の変貌』(共著、世界思想社);『新訂 ベスト・プレイズ—西洋古典戯曲12選』(共訳、論創社);デモステネス『弁論集1』(共訳、京都大学学術出版会)
吉武 純夫(ヨシタケ スミオ)
名古屋大学准教授
1959年 北海道生まれ;1991年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学;静修女子大学助教授、名古屋大学助教授を経て、2000年より現職
主な著訳書
『ギリシア悲劇と「美しい死」』(名古屋大学出版会);War, Democracy and Culture in Classical Athens (co-au., Cambridge U.P.);『ギリシア喜劇全集5、8』(共訳、岩波書店)
目次
第二十七弁論 アポボス弾劾 第一演説 (杉山晃太郎訳)
第二十八弁論 アポボス弾劾 第二演説 (杉山晃太郎訳)
第二十九弁論 アポボスへの抗弁 (杉山晃太郎訳)
第三十弁論 オネトルへの抗弁 第一演説 (杉山晃太郎訳)
第三十一弁論 オネトルへの抗弁 第二演説 (杉山晃太郎訳)
第三十二弁論 ゼノテミスへの抗弁 (木曽明子訳)
第三十三弁論 アパトゥリオスへの抗弁 (木曽明子訳)
第三十四弁論 ポルミオンへの抗弁 (木曽明子訳)
第三十五弁論 ラクリトスへの抗弁 (木曽明子訳)
第三十六弁論 ポルミオン擁護 (葛西康徳訳)
第三十七弁論 パンタイネトスへの抗弁 (葛西康徳訳)
第三十八弁論 ナウシマコスおよび
クセノペイテスへの抗弁 (葛西康徳訳)
第三十九弁論 ボイオトスへの抗弁 第一演説 (北野雅弘訳)
第四十弁論 ボイオトスへの抗弁 第二演説 (北野雅弘訳)
補 註
私訴弁論の世界
作品解説
関連地図(1 アテナイのアゴラ 2 アッティカの区 3 ギリシア世界 4 黒海およびその周辺)
固有名詞索引・事項索引/アッティカの祭暦/貨幣制度と度量衡