再エネで地域社会をデザインする
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-8140-0268-9 C3033
奥付の初版発行年月:2020年03月 / 発売日:2020年03月中旬
かつて農山村は、食料、木材、燃料の供給地だった。それが今では物資やサービスを域外から購入する不均衡に陥り、「地域消滅」が叫ばれるほどに疲弊している。大規模・集中エネルギーシステムの見直しが迫られる今、地域内で発電可能な再エネによって富をとどめ、人を呼び込む取り組みが注目されている。小水力発電、太陽光、バイオマス……全国の知恵を集めた本書に地方再生の戦略が詰まっている。
小林 久(コバヤシ ヒサシ)
長野県生まれ。茨城大学農学部教授。新潟大学理学部卒,東京農工大学大学院連合農学研究科修了。農学博士(東京農工大学),技術士(農業部門)。建設コンサルタント会社勤務,コンサルタント事務所主宰を経て,現職。専門は,地域資源計画学,再生可能エネルギーシステムなど。農村計画学会・全国小水力利用推進協議会の理事などを務める。著書に『コミュニティ・エネルギー―小水力発電,森林バイオマスを中心に』(シリーズ地域の再生13)(共著,2013年,農山漁村文化協会),『事例に学ぶ 小水力発電』(共編,2015年,オーム社)など。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
まえがき
I 再生可能エネルギーを地域づくりに活かす「かたち」とプロセス
1章 持続的な地域社会形成と再生可能エネルギー [小林 久]
小論(1) 地域ケアとしてみる地域主導の取り組み [西脇友子]
2章 再生可能エネルギーとコミュニティ [小林 久・鈴木耕太]
小論(2) コミュニティ診断図の提案 [小林 久・鈴木耕太]
II 再生可能エネルギー開発の地域経済・社会への波及
3章 再生可能エネルギー開発による地域付加価値の創造コミュニティ [中山琢夫]
4章 コミュニティ・エネルギーを体現する地域社会の形成 [本田恭子]
小論(3) コミュニティによる小水力開発への挑戦と課題 [原 弘幸]
III ローカルベンチャーとしての再エネ開発と自治体の役割
5章 市町村の再生可能エネルギー政策 ~各地の取り組みとその意義を問う [奈良泰史]
あとがき
索引
コラム1 元気な地域とは? [奈良泰史]
コラム2 地域密着の地域新電力「ローカルでんき」 [小林 久]
コラム3 西粟倉の取り組み紹介と評価 [奈良泰史]
コラム4 地域付加価値分析から見える持続性 [中山琢夫]
コラム5 会津電力の取り組み紹介と評価 [奈良泰史]
コラム6 大人の取り組み紹介と評価 [奈良泰史]
コラム7 小水力開発の地域組織 [本田恭子]