誰が科学技術について考えるのか コンセンサス会議という実験
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-8158-0475-6(4-8158-0475-3) C3040
奥付の初版発行年月:2004年01月
専門家や行政は信用できない? 素人は何もわかっていない? —— 社会の中の科学技術のあり方をめぐって専門家と市民が対話する 「コンセンサス会議」。日本で初めて行われた新しいスタイルの試みを紹介し、その背景や科学技術をめぐる公共空間の行方について考える。
目次
はじめに
第1章 「コンセンサス会議」 という実験
1 きっかけ
2 準備は進む
3 市民パネル
4 遺伝子治療!? 何や、それ?
第2章 専門家と素人の対話
1 デンマーク型のコンセンサス会議
2 時間が足りない
3 専門家の説明
4 遺伝子治療の安全性と危険性をめぐる討論
5 インフォームド・コンセント文書をめぐって
6 専門家の衝撃
7 科学論者の勇み足
8 公開シンポジウム
9 その後 —— 新たな出発に向けて
第3章 社会の変化
—— 1970年以降の日本
1 「征服」 から 「従う」 へ
2 1970年代とは
3 ものを言う人々の出現
4 保身と批判の二面性
5 トランス・サイエンスの出現
6 「憂慮する人々」 の出現
第4章 農水省のコンセンサス会議
1 コンセンサス会議への注目
2 不安の中での出発
3 市民パネルは集まるか
4 コンセンサス会議始まる
5 第二回準備会合 —— 「鍵となる質問」
第5章 会議は踊ったか
1 本会議の準備
2 本会議始まる
3 「市民の考えと提案」 取りまとめ —— やっぱり時間が足りない
4 専門家と市民パネルの対話 —— 何が議論されたのか
第6章 参加の政治学
—— コンセンサス会議の意味
1 コンセンサス会議の課題
2 コンセンサス会議の意味
3 参加の政治学
資料1 「遺伝子治療を考える市民の会議」 の意見
資料2 「高度情報社会 —— とくにインターネットを考える市民の会議」 スケジュール
資料3 市民パネル報告書
資料4 「遺伝子組換え農作物を考えるコンセンサス会議」 の応募者内訳
資料5 市民の考えと提案 (コンセンサス会議の結論)