日本帝国と委任統治 南洋群島をめぐる国際政治 1914-1947
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-8158-0686-6 C3031
奥付の初版発行年月:2011年12月
「文明の神聖なる使命」 とは —— 。帝国主義と新外交の狭間で生み出された、国際連盟による委任統治制度は、列強がせめぎあう太平洋に何をもたらしたのか。「仮装された植民地」 として日本が支配した 「南洋群島」 を軸に、20世紀前半の国際政治と日本の対外政策の展開を鮮明に描き出す。
目次
序 章
第1章 國際聯盟の委任統治制度
1 創 設
2 問 題
3 終 焉
4 残された課題
第2章 南洋群島の取得から委任統治へ 1900-30
はじめに
1 前 史
2 ドイツ領南洋群島の占領と戦時交渉
3 パリ講和会議と南洋群島の分配
4 ヤップ紛争からワシントン会議へ
5 静謐な十年
第3章 國際聯盟脱退と南洋群島委任統治の継続 1931-35
はじめに
1 満洲事変の南洋群島への波及
2 委任統治継続をめぐる交渉
3 委任統治の継続
おわりに
第4章 南洋群島とドイツ植民地回復問題 1933-39
はじめに
1 ドイツ植民地回復問題
2 南洋群島をめぐる日独交渉
おわりに
第5章 ポスト・ワシントン体制の模索と南洋群島 1934-39
はじめに
1 新秩序の模索
2 太平洋中立化構想と南洋群島
3 南洋群島をめぐる太平洋戦略
おわりに
第6章 大東亜共栄圏と南洋群島 1939-45
はじめに
1 三国同盟と南洋群島の 「併合」
2 南進拠点としての南洋群島
3 絶対国防圏の崩壊と南洋群島
おわりに —— 日本の南洋群島戦後構想
第7章 繰り返される歴史 1942-47
—— 戦後処理と南洋群島
はじめに
1 戦時外交と南洋群島
2 戦後交渉と南洋群島
3 戦略信託統治
おわりに
終 章