日米同盟の制度化 発展と深化の歴史過程
価格:7,260円 (消費税:660円)
ISBN978-4-8158-0717-7 C3031
奥付の初版発行年月:2012年12月
世界最高水準の高度な制度化を実現した二国間同盟は、いかにして生まれたのか? 日米初の安全保障協議の設置からガイドラインの策定へと至る軌跡を、新たな水準の実証分析と最新の同盟理論をもとに解明、自主防衛路線と日米同盟路線の相克として描いてきた通説を書きかえる注目の成果。
目次
序 章 日米同盟の制度化 —— その概念と構図
1 問題の所在
2 先行研究の検討
3 分析枠組み —— 日米両政府の相互不安と日本社会の反軍主義
4 構成と史資料
第1章 冷戦の 「政治経済戦争」 化と安保改定
1 安保改定と協議設置の胎動 —— 1955年
2 改定構想の再度の挫折 —— 1956-57年
3 改定決定とその後 —— 1958-62年
小 括
第2章 「パワーの拡散」 の影響
1 米国の負担分担要求の再開 —— 1962-64年
2 中国の核開発と相互不安の顕在化 —— 1964-65年
3 制度化の構想、実施、頓挫 —— 1965-68年
小 括
第3章 米国の軍事プレゼンス縮小と軍事協力の模索
1 ニクソン・ドクトリンと日本 —— 1968-70年
2 北東アジアにおける米国の軍事プレゼンス縮小 —— 1970年
3 軍事協力の模索と実施 —— 1970-71年
小 括
第4章 米中・米ソ 「二重のデタント」 の影響
1 「緊張緩和」 と軍事協力の停滞 —— 1971-73年
2 「二重のデタント」 をめぐる相互不安 —— 1971-72年
3 「正当性の危機」 と相互不安の妥協策 —— 1972-73年
小 括
第5章 「ベトナム後のアジア」 における軍事協力の進展
1 ベトナム戦争終結期における軍事協力の模索 —— 1973-74年
2 「ガイドライン」 の策定開始 —— 1975-76年
3 相互補完的兵力構造の構築 —— 1976-78年
小 括
終 章 相互不安、反軍主義、1980年代以後