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竹島問題とは何か

竹島問題とは何か

A5判 402ページ 上製
価格:5,060円 (消費税:460円)
ISBN978-4-8158-0718-4 C3021
奥付の初版発行年月:2012年12月

内容紹介

歴史分析の光に照らし、学問的に確実に言いうることとは何か。日韓双方の史料に精通する著者が、過熱する両国の自己中心的な議論を乗り越えて、近世から現代に至る竹島問題の全体像を余すところなく描き出す。不毛な論争を終わらせ、冷静に問題に向き合うための必読の著作。


目次

序 章 竹島問題をどう解くか
      —— 和解に至る知恵を創出するために

  第Ⅰ部 近世日本と竹島

第1章 近世日本の西北境界
     はじめに
     1 17世紀における竹島 (鬱陵島) と松島 (竹島)
     2 元禄竹島一件における竹島 (鬱陵島) と松島 (竹島)
     3 天保竹島渡海禁令
     おわりに

第2章 竹島渡海と鳥取藩
     はじめに
     1 元和4年竹島渡海免許
     2 竹島・松島渡海をめぐる大谷家と村川家
     3 竹島・松島渡海と幕藩権力
     おわりに

第3章 17-19世紀鬱陵島海域の生業と交流
     はじめに
     1 日本人による鬱陵島海域の利用
     2 朝鮮人による鬱陵島海域の利用
     3 境界領域に対する意識
     4 19世紀における竹島 (鬱陵島) 認識
     おわりに

第4章 『隠州視聴合記』 の解釈をめぐって
     はじめに
     1 『隠州視聴合記』 の構成・内容・用語法
     2 「此州」 を 「竹島 (鬱陵島)」 とする説について
     おわりに

第5章 『隠州視聴合記』 の諸本について
     はじめに
     1 写本間の異同について
     2 甲乙両系統と著者について
     おわりに

第6章 日本の地図・地誌と竹島
     はじめに
     1 地図と竹島
     2 地誌と竹島
     3 近代における島名の混乱
     おわりに

第7章 「日本海内竹島外一島地籍編纂方伺」 の解釈について
     はじめに
     1 「日本海内竹島外一島地籍編纂方伺」 に書かれていること
     2 「竹島外一島」 の解釈
     おわりに

  第Ⅱ部 朝鮮と竹島

第8章 安龍福事件考
     はじめに
     1 元禄6年の事件
     2 元禄9年の事件
     3 安龍福英雄伝説の形成
     おわりに

第9章 隠岐・村上家文書と安龍福事件
     1 安龍福事件研究の問題点
     2 村上家文書の構成と概要
     3 村上家文書から分かること
     おわりに

第10章 于山島考
     はじめに
     1 文献上の 「于山島」 「于山」
     2 古地図
     おわりに

  第Ⅲ部 20世紀の竹島

第11章 1905年前後の竹島
     はじめに
     1 1900年前後の朝鮮人鬱陵島民
     2 全羅道巨文島の朴雲学翁
     3 『民国日報』 記事の解釈について
     4 中井養三郎の 「りゃんこ島」 貸下願
     おわりに

第12章 20世紀初頭鬱陵島の日本人・朝鮮人
     はじめに
     1 空島化政策期の鬱陵島
     2 1900年前後の鬱陵島
     おわりに

第13章 サンフランシスコ講和条約と竹島
     はじめに
     1 SCAPIN第677号、SCAPIN第1033号と対日平和条約
     2 対日平和条約のなりたちとラスク書簡
     おわりに

総 括 竹島論争とは何か
     はじめに
     1 論点の整理
     2 論じ方にかかわって
     3 無主地先占は成り立つか
     おわりに


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