島々の発見 「新しいブリテン史」と政治思想 The Discovery of Islands: Essays in British History
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-8158-0752-8 C3022
奥付の初版発行年月:2013年12月
主権と歴史のあいだ——。歴史のポストモダニズムに抗しつつ、大西洋・太平洋を含む「群島」の視点から、多元・多層的な「新しいブリテン史」を構想し、グローバルヒストリーにも重い問いを投げかける、政治思想史の碩学によるもう一つの代表作。
目次
凡 例
序文と謝辞
第Ⅰ部 フィールドの提唱
第1章 対蹠地の認識
第2章 ブリテン史
—— 新たな主題に向けた訴え
第Ⅱ部 三王国とイングランド問題
第3章 拡張されたフィールド
—— 導入として
第4章 2つの王国と3つの歴史?
—— ブリテンの様々な文脈における政治思想
第5章 大西洋群島と三王国戦争
第6章 歴史のなかの第三の王国
第Ⅲ部 第一の合同 (ユニオン) の時代における帝国と反乱
第7章 1688年以後の群島、ヨーロッパ、大西洋
第8章 1688年の意義
—— ウィッグ的な歴史をめぐる省察
第9章 帝国、国家、国家連合
—— 多元的君主国における危機としてのアメリカ独立戦争
第10章 ブリテン史における合同 (ユニオン)
第Ⅳ部 見慣れぬ多元性のなかのニュージーランド
第11章 ネオ・ブリテン人と3つの帝国
第12章 タガタ・フェヌアと啓蒙の人類学
第13章 分断された文化における法、主権、歴史
—— ニュージーランドとワイタンギ条約の事例
第Ⅴ部 ブリテン、ヨーロッパ、ポストモダン的歴史
第14章 20世紀後半における主権と歴史
第15章 ヨーロッパを脱構築する
第16章 新しいブリテン史の政治
第17章 結 論
—— 歴史、主権、アイデンティティ
訳者解題 ポーコックのブリテン史