内容紹介
DNA鑑定はどこまでが信頼でき、どこからが疑わしくなるのか。本書は鑑定の二本柱である個人識別と親子鑑定の現状について、生物学の基礎から、倫理的問題、最新のトピックまで、第一人者が分かりやすく解説した決定版。鑑定従事者や法曹関係者はもとより、警察官や裁判員も必読の書。
目次
第1章 DNA鑑定とは
1-1 DNA鑑定のはじまり
1-2 DNAが語る生命の流れ
1-3 DNA鑑定手法とその進歩
1-4 確率計算のためのサンプル集団の信頼性
第2章 個人識別
2-1 個人識別と刑事鑑定
2-2 刑事鑑定における確率計算
2-3 個人識別の落とし穴
2-4 指針や法による規制
2-5 犯罪者DNAデータベース
2-6 想定事例に基づいた鑑定の概要
第3章 親子鑑定
3-1 親子鑑定の考え方
3-2 親子鑑定における確率計算
3-3 親子鑑定の落とし穴
3-4 DNA鑑定の倫理
3-5 想定事例に基づいた親子鑑定の概要
付 録
付録1 用語集
付録2 日本人集団における各STRのアリールの出現頻度
付録3 資料
付3-1 日本DNA多型学会によるDNA鑑定についての指針
付3-2 日本DNA多型学会の鑑定指針決定に至る経過
付3-3 日本DNA多型学会有志による親子鑑定についての声明
付3-4 日本法医学会による親子鑑定についての指針
付3-5 米国DNA鑑定法
付3-6 経済産業省による個人遺伝情報保護ガイドライン