20世紀アメリカ国民秩序の形成
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-8158-0799-3 C3022
奥付の初版発行年月:2015年02月 / 発売日:2015年03月上旬
歴史の中で動くアメリカ・ナショナリズムを凝視 ——。「社会的なもの」 がせり上がっていく新時代のシカゴに焦点を合わせ、革新主義運動の展開から 「カラーライン」 の構築まで、集団を単位とする 「国民秩序」 の淵源に迫り、アメリカニズムの変貌を描き出した力作。
目次
序 章 20世紀アメリカ国民秩序へのアプローチ
—— アメリカニズムと社会的なもの
1 20世紀ナショナリズムへ
2 先行研究の検討
3 歴史的動態として見る
第Ⅰ部 革新主義と国民国家
第1章 「社会」 の発見と20世紀アメリカ国民秩序 —— 社会的な平等、社会的な民主主義
はじめに
1 「社会的な平等」 の発見
2 革新主義と 「社会的なもの」
3 もうひとつの社会的平等問題 —— 「人種」 の領域
むすびにかえて —— 社会的なものからナショナリズムへ
第2章 浄化される民主主義 —— 投票改革と20世紀の国民
はじめに
1 アメリカ民主政と普通選挙
2 改革としての黒人投票権剥奪
3 投票権のアメリカ化 —— 外国人投票権の消失
4 識字テスト —— 測られる投票の質
むすびにかえて
第3章 貧困の発見とアメリカ国民 —— 社会的な学知と他者創出
はじめに —— 「他の半分」 はいかにして創られたか
1 20世紀の貧困観の形成
2 シカゴの貧困
3 カラーラインの発見
むすびにかえて —— 統合の中の分断
第4章 移民コミュニティとリベラルの国民統合論 —— シカゴ公立学校の外国語教育問題
はじめに
1 母語教育運動の生成
2 移民のコミュニティ形成と母語問題
3 ハルハウス・グループと移民の母語教育
4 「公的な」 母語教育の成立
むすびにかえて
第Ⅱ部 第一次大戦とアメリカの国民形成
第5章 産業民主主義の夢 —— 労働者と20世紀ナショナリズム
はじめに —— 第一次大戦の衝撃とアメリカ民主主義
1 産業民主主義の諸潮流
2 戦時の産業民主主義
3 戦時労働政策と労働運動の変容
むすびにかえて
第6章 移民の戦争、アメリカの戦争 —— 総力戦とアメリカ化
はじめに —— 国民をつくる戦争
1 第一次大戦と移民コミュニティ
2 戦時アメリカニズムの模索
3 都市のアメリカ化運動 —— シカゴの事例
4 国策としてのアメリカ化
むすびにかえて
第7章 戦争とカラーライン —— 「分離すれど平等」
はじめに —— 国民統合とカラーライン
1 民主化の期待と人種の暴力
2 黒人と戦争動員
3 監視と不作為
むすびにかえて
第Ⅲ部 20世紀国民秩序へ —— 1920年代の展開
第8章 「新しい社会秩序」 構想の行方 —— シカゴ労働党と急進的知識人
はじめに —— 第一次大戦 「戦後」 の意味
1 アメリカの戦後労働運動とシカゴ総同盟
2 シカゴ労働党の結成
3 運動の全国化とリベラル・労働者連合
4 統一戦線
5 戦後再建の帰結 —— 社会改革運動の分裂と敗北
むすびにかえて
第9章 シカゴ人種暴動とゾーン都市 —— 「分ける」 統治へ
はじめに
1 アメリカの暴力、20世紀の暴力
2 1919年シカゴ人種暴動
3 人種暴動の原因を求めて
4 シカゴ人種関係委員会の性格
5 シカゴ人種関係委員会の活動
6 居住区の人種隔離へ
7 シカゴ人種関係委員会最終報告
8 「事実上の」 分離をどう見るか
むすびにかえて
第10章 20世紀国民秩序の形成 —— 「出身国」 とカラーライン
はじめに
1 ハンキー・ステレオタイプと 「社会的なもの」 —— 「出身国」 の起源
2 市民的人種主義へ
3 1920年代の人種主義と移民制限
むすびにかえて —— カラーラインとアメリカ化
終 章 現代史としての20世紀アメリカ国民秩序
1 集合的なナショナリズム
2 産業労働者の国民化とニューディール
3 歴史の中の20世紀国民秩序