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統語意味論

統語意味論

B5判 304ページ 並製
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-8158-0822-8 C3080
奥付の初版発行年月:2015年11月 / 発売日:2015年11月中旬

内容紹介

意味と構造は同時に決まる! 文の意味とは何か、それはどのように生まれるのか。日本語を例に、統辞構造と意味が一体として産出されるシステムを初めて体系的に記述。テニヲハから否定形や疑問形まで、日常言語と計算可能性をつなぎ、言語研究にブレイクスルーをもたらす画期的著作。


目次

序 章 何をめざすのか
      序.1 「日本語」 とは?
      序.2 統語論とは?
      序.3 統語論の説明対象
      序.4 本書でめざしていること

第1章 統語意味論のあらまし
      1.1 コトバという仕組み
      1.2 Information Database と Lexicon
      1.3 語彙項目から文へ
      1.4 意味表示と意味理解
      1.5 まとめ : 統語意味論の立場

第2章 格助詞
      2.1 項となる意味役割と格助詞
      2.2 付加詞としての格助詞
      2.3 J-Merge : 名詞と格助詞の Merge
      2.4 格助詞ヲと動詞
      2.5 時制要素と 「~が」 の移動
      2.6 音形のない 「代名詞」
      2.7 本書で未解決のまま残している問題

第3章 使役構文と受動構文
      3.1 使役構文1
      3.2 使役構文2
      3.3 受動構文1
      3.4 受動構文2
      3.5 本書で未解決のまま残している問題

第4章 「A (の) B」 構文
      4.1 property 記述表現による修飾構文
      4.2 OBJECT 指示表現による修飾構文
      4.3 Host property 表現
      4.4 ノ : property-no 規則と N 主要部としてのノ
      4.5 本書で未解決のまま残している問題

第5章 「Aは/がB (だ)」 構文
      5.1 property 記述表現の id-slot に対する条件
      5.2 T の特異性
      5.3 「Aは/がB (だ)」 構文
      5.4 property-da 規則
      5.5 英語と日本語の相違点と共通点
      5.6 本書で未解決のまま残している問題

第6章 Predication と Partitioning
      6.1 数量表現
      6.2 OBJECT と LAYER
      6.3 Predication 素性と Partitioning
      6.4 Partitioning 適用後の意味解釈
      6.5 本書で未解決のまま残している問題

第7章 連体修飾
      7.1 連体修飾節
      7.2 連体修飾が複数ある場合
      7.3 連体修飾と語順

第8章 疑問文と不定語
      8.1 「誰」 「何」 「どこ」
      8.2 「どの~」 「何人の~」
      8.3 「どのNの~」
      8.4 さまざまなタイプの疑問文
      8.5 不定語+モ
      8.6 不定語との連動読みと照応記述制約
      8.7 本書で未解決のまま残している問題

第9章 さまざまな連動読み
      9.1 同一指標による連動読みと依存語による連動読み
      9.2 ソコの単数性
      9.3 統語素性 Bind と Merge 規則 Binding
      9.4 2種類の連動読みの違い
      9.5 疑似連動読み

第10章 否定文
      10.1 否定にまつわる問題点
      10.2 非存在を表すナイ
      10.3 動詞否定文のナイ
      10.4 ダレモ~ナイ構文
      10.5 シカ~ナイ構文
      10.6 遊離数量詞構文

終 章 統語意味論のこれから
      終.1 統語意味論の目標
      終.2 内的体系性と 「社会的契約」
      終.3 システムの明示 : 検証のための Web ページ
      終.4 評価尺度の問題 : Hoji (2015) について
      終.5 今後の課題

付録A 解釈不可能素性と統語操作の一覧
      A.1 解釈不可能素性一覧
      A.2 統語操作一覧

付録B Numeration からの派生の全ステップ
      B.1 ビルがジョンにメアリを追いかけさせた
      B.2 ビルがジョンにメアリを追いかけられた
      B.3 3人の男の子が2人の女の子を誘った
      B.4 ジョンが見かけた女の子
      B.5 ジョンがどこが勝ったか知りたがっている
      B.6 どの大学の学生が来ましたか
      B.7 ジョンは、メアリが誰を誘っても、パーティに行く
      B.8 かなりの数の大学がそこを支持していた人にあやまった


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