物性論ノート
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-8158-0825-9 C3042
奥付の初版発行年月:2016年01月 / 発売日:2016年01月中旬
今度こそ納得! 振動・波動の基礎から、磁性や超伝導などの多体効果に至るまでを、大胆な構成と、類書にはない記述で解説。物理系や電気・電子系、物質・材料系学生など、初学者のつまずきに対する絶妙なフォローで、物性論の精髄をマスターする一冊。
目次
はじめに
第1章 まずはバネの振動から —— 古典力学の復習
1-1 1個の質点からなる振動系: 単振動
1-2 2個の質点からなる連成振動
1-3 バネで結合された2つの振り子の系
1-4 モードの一般的な求め方
第2章 数が増えるとどうなるか —— 多自由度系の力学
2-1 モードの形と固有振動数
2-2 分散関係と分散曲線
2-3 結合振り子
2-4 連続的な弦
第3章 弱くなったり強くなったり —— 摩擦や外力の効果
3-1 減衰振動と強制振動
3-2 多自由度系: 減衰のある場合
3-3 物性論への展開
第4章 1次元を進む波 —— 進行波と格子振動
4-1 進行波
4-2 格子振動
第5章 2次元を進む波 —— 実格子と逆格子
5-1 2次元空間の波
5-2 逆格子空間
5-3 格子波と波数ベクトル
5-4 ブリルアン・ゾーン
5-5 ブラッグの法則とラウエの回折条件
5-6 フーリエ変換
第6章 波を粒子として見る —— フォノンを例として
6-1 1自由度の調和振動子
6-2 多自由度の調和振動子系
6-3 固体の比熱: 量子統計の基礎
第7章 波と粒子に折り合いをつける —— 波束という概念
7-1 波と粒子
7-2 フーリエ変換と波束
7-3 群速度と位相速度
7-4 量子論と古典論
第8章 電子を波として見る —— 自由電子モデル
8-1 電子の波動関数
8-2 自由電子モデル
8-3 状態密度
8-4 量子力学の実験的証明
第9章 電子の進行波と定在波 —— バンド理論
9-1 エネルギー・バンドの形成
9-2 周期ポテンシャル
9-3 エネルギーギャップ
第10章 電流を流す物質、流さない物質 —— 電気伝導
10-1 金属と絶縁体
10-2 金属の電気伝導
10-3 絶縁体・半導体の電気伝導
第11章 多体問題の面白さ —— 磁石と超伝導体
11-1 磁石
11-2 超伝導体