戦後ヒロシマの記録と記憶 下 小倉馨のR.ユンク宛書簡
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-8158-0915-7 C3021
奥付の初版発行年月:2018年07月 / 発売日:2018年07月中旬
核時代の原点としての歴史の場へ——。新たな観光事業の立ち上げや市民球場・球団設立といった広島の「復興」を描く一方、被爆者の生活苦、外国人をめぐる政策や孤児の問題、原水禁運動における政治的対立などにもフォーカスし、原爆の遺した深い爪痕をありありと伝えるレポートの後編。
若尾 祐司(ワカオ ユウジ)
1945年生まれ。現在、名古屋大学名誉教授。『記録と記憶の比較文化史』(共編著、小会、2005年)、『近代ドイツの歴史』、『歴史の場——史跡・記念碑・記憶』(ともに共編著、ミネルヴァ書房)など、著書多数。
小倉 桂子(オグラ ケイコ)
1937年生まれ。現在、平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)代表。HIPの活動により、2005年、広島市民賞を受賞。
川口 悠子(カワグチ ユウコ)
法政大学理工学部専任講師。
菊楽 忍(キクラク シノブ)
広島平和記念資料館学芸課。
菊楽 肇(キクラク ハジメ)
公益財団法人広島市文化財団文化財課。
竹本 真希子(タケモト マキコ)
広島市立大学広島平和研究所准教授。
西井 麻里奈(ニシイ マリナ)
日本学術振興会特別研究員PD。
横山 雄一(ヨコヤマ ユウイチ)
カリフォルニア大学リバーサイド校人類学部博士課程在学。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
凡 例
第4編 戦後の生活と性の現場へ
—— 1959年2月から同年5月まで
概 要
小倉書簡(1959年2月2日~5月29日)
解説1 遊郭関係者へのインタビュー
解説2 ロベルト・ユンクの動向(4)
第5編 平和を求めて生きる人々
—— 1959年6月から同年10月半ばまで
概 要
小倉書簡(1959年6月3日~8月24日と9月15日~10月13日)
解説1 河本一郎インタビュー
解説2 広島市観光課へのインタビュー
解説3 ロベルト・ユンクの動向(5)
付 論 小倉馨の人と生涯
1 小倉馨関係年譜
2 小倉桂子インタビュー
3 追 記
あとがき
資料文献一覧
図版一覧
事項索引
人名索引