モンゴル大恐竜 ゴビ砂漠の大型恐竜と鳥類の進化
価格:996円 (消費税:91円)
ISBN978-4-8329-0352-4(4-8329-0352-7) C0045
奥付の初版発行年月:2006年07月 / 発売日:2006年07月下旬
モンゴルは世界有数の恐竜化石産出国である。特にモンゴル南部に広がるゴビ砂漠からは多くの恐竜化石が発見され,恐竜進化の解明や生態復元において多大な成果を上げている。モンゴル恐竜の主な特徴として2つあげることができる。ひとつは,モンゴルから発見されている恐竜の研究によって鳥類の起源や進化過程が明らかになりつつあることである。鳥類が,獣脚類恐竜(通称,肉食恐竜)から進化してきたものであると考えられるようになったのも,モンゴル恐竜の発見によるものだ。もうひとつの特徴は世界で例を見ない化石の保存の良さである。本書では巨大な草食恐竜のサウロロフスや,それを襲っていたと思われる巨大な肉食恐竜タルボサウルスを中心に,約8000万年前のモンゴルがどのような動物に支配され,どのような環境に生きていたのかを紹介する。草食恐竜プロトケラトプスを襲う肉食恐竜ベロキラプトルが,格闘中に砂嵐によって生き埋めになった化石や,肉食恐竜オビラプトルが卵を温めたまま生き埋めになった化石など,貴重な化石記録を紹介し,恐竜の生態を復元する。恐竜ファンに必読の一冊。
小林 快次(コバヤシ ヨシツグ)
1971年福井県福井市生まれ。1995年アメリカ・ワイオミング大学地質学地球物理学科卒業。2004年アメリカ・サザンメソジスト大学地球科学科で博士号を取得。現在,北海道大学総合博物館助手。獣脚類恐竜のオルニトミモサウルス類を中心に,恐竜の分類や生理・生態の研究をしている。著編書に『日本恐竜探検隊』(岩波ジュニア新書)がある。
久保田 克博(クボタ カツヒロ)
1979年群馬県邑楽郡大泉町生まれ。2002年筑波大学第一学群自然学類卒業。現在,筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程在学中。モンゴルから発見されているドロマエオサウルス科の記載・系統を中心に,鳥類と恐竜の関係やドロマエオサウルス科の生態を研究している。
特別協力
リンチェン・バルズボルド(モンゴル科学アカデミー古生物学センター)
高橋 功(NPOモンゴル恐竜基金)
生体復元画
小田 隆
写真提供
マーク・ノレル(アメリカ自然史博物館)
徐 星(中国科学院古脊椎動物古人類研究所)
目次
モンゴル恐竜の研究史
モンゴルの地質
モンゴルの恐竜
もっとも成功した二足歩行恐竜 獣脚類
地球史上最強で最大の肉食動物 ティラノサウルス類
タルボサウルス・バタール
最速の足をもつ恐竜 オルニトミモサウルス類
ハルピミムス・オクラドニコビ/ガルディミムス・ブレビペス/“ガリミムス・モンゴリエンシス”
鳥類のように子育てをした恐竜 オビラプトロサウルス類
シチパチ・オズモルスカエ/リンチェニア・モンゴリエンシス/インゲニア・ヤンシニ/
コンコラプトル・グラシリス
小型ながら獰猛な恐竜 ドロマエオサウルス科
アダサウルス・モンゴリエンシス/ベロキラプトル・モンゴリエンシス
鳥類の祖先に近いと考えられる恐竜 そのほかの獣脚類
サウロルニトイデス・ジュニア/モノニクス・オレクラヌス/テリジノサウルス・ケロニフォルミス
鳥類への旅立ち 獣脚類から鳥類へ
巨大化した恐竜 竜脚類
植物食にもっとも適応した恐竜 鳥脚類
イグアノドン類の恐竜/サウロロフスの一種
頭骨に襟飾りと角をもった恐竜 角竜類
バガケラトプス・ロジェドストベンスキ/プロトケラトプス・アンドリューシ
ヘルメットのような頭をもつ恐竜 堅頭類
ホマロケファレ・カラソケルコス
鎧を身にまとった恐竜 鎧竜類
サイカニア・チュルサネンシス
恐竜の卵化石
恐竜の大量絶滅
恐竜化石の発掘風景
恐竜化石の発掘過程
恐竜化石を取りだす過程
恐竜化石の組み立て作業