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描写の時代

描写の時代

B6判 290ページ
価格:1,650円 (消費税:150円)
ISBN978-4-8329-0607-5(4-8329-0607-0) C1091
奥付の初版発行年月:1975年11月 / 発売日:1975年11月下旬

内容紹介

花袋・泡鳴・秋声・秋江など,近代文学における自然主義運動を「描写」の時代として位置づけ,描写論を軸として,それに支えられた作品の発展を解明.自然主義文学研究の豊かな蓄積を持つ著者が,研究史上新たな視点を持つ独自の主張を,精密な分析をもとに展開する.

著者プロフィール

和田謹吾(ワダ キンゴ)

1922年生まれ.
1950年,北海道大学法文学部卒業.
北海道大学文学部教授.
主 著:
風土のなかの文学 (北書房,1965)
自然主義文学 (至文堂,1966)
島崎藤村 (明治書院,1966)
島崎藤村集Ⅱ (『日本近代文学大系』14) (角川書店,1970)
近代文学評論体系3・明治編Ⅲ (共編,角川書店,1972)
田山花袋全集・新輯別巻 (共編,文泉堂,1974)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

一  「露骨なる描写」まで—前期自然主義の様態
二  事実への傾斜—「蒲団」前後
三  実行と芸術との間—島村抱月を中心に
四  「平面描写」論の周辺—田山花袋の歪み
五  「一元描写」論の成立—岩野泡鳴の主観と客観
六  開眼から喪失へ—徳田秋声の方法
七  自虐の代価—近松秋江と後期自然主義
八  大正期の自然主義—描写の成熟をめぐって
九  私小説の変質—自虐から演技へ


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