北海道の青春
価格:858円 (消費税:78円)
ISBN978-4-8329-0609-9(4-8329-0609-7) C1020
奥付の初版発行年月:1976年08月 / 発売日:1976年02月下旬
「大志」の現代的意義は失われたのだろうか.「ボーイズ・ビー・アンビシャス」のクラーク精神を合言葉として結集した昭和の学生たちが,若い息吹と情熱を傾け詳細な資料に基づいて自らの手で編んだ北大の精神史.北大100年の歩みを知るための格好の入門書.
能勢 之彦(ノセ ユキヒコ)
1932年生まれ.
1957年,北海道大学医学部卒業.
クリーブランド・クリニック人工臓器研究所所長.アメリカ人工内臓学会会長.
主要著書:
人工臓器に未来をみる (共著,三田出版会,1989)
世界の ベスト医療をつくる (はる書房,1999)
目次
Ⅰ クラーク博士とその弟子たち(札幌農学校時代)
1 クラーク博士と「ボーイズ・ビー・アンビシャス」
(1) 札幌農学校の設立
(2) クラーク博士と黒田長官の対決
(3) 思想と信仰の独立
(4) 当時の学生生活
(5) 彼らはいかにアンビシャスであったか
2 時計台をめぐって
(1) 時計台の鐘を守ったその弟子たち
(2) ひびきわたる時計台の鐘の音
Ⅱ 都ぞ弥生(帝国大学時代)
1 帝国大学への変貌
(1) なぜ帝国大学が作り上げられたか
(2) 「都ぞ弥生」の誕生
2 帝国大学の完成
(1) 3学部の新設
(2) 学生のバンカラ気風
Ⅲ 時潮の波に(昭和動乱期)
1 移り変わる時代
(1) 波に逆らって
(2) 学生生活の生態
2 暗雲におおわれて
(1) 学生群を押し流した時潮の波
(2) 怒り,悩み,決意
3 再出発
(1) 戦後の虚脱から立ち上がって
(2) 自治会組織の発達
(3) 新制大学の誕生
(4) 学内の平和運動の消長
(5) 新しい道をもとめて