辺境の風景 日本と中国の国境意識
中野美代子:著
B6判 246ページ
価格:1,320円 (消費税:120円)
ISBN978-4-8329-2021-7(4-8329-2021-9) C1325
奥付の初版発行年月:1979年03月 / 発売日:1979年03月下旬
価格:1,320円 (消費税:120円)
ISBN978-4-8329-2021-7(4-8329-2021-9) C1325
奥付の初版発行年月:1979年03月 / 発売日:1979年03月下旬
内容紹介
中国文学者たる著者が,持ち前の旺盛な好奇心を発条とし長年の研究に根ざした該博な知識と奔放な想像力を駆使して多彩に展開 した新たな風景論. 「日本人の領土意識」 から 「中国人の辺境観」 まで, 日本人と中国人の空間認識を縦横に論じ, 興趣尽きることがない.
著者プロフィール
中野美代子(ナカノ ミヨコ)
1933年生まれ.
1956年,北海道大学文学部中国文学科卒業.
北海道大学文学部助教授.
主 著:
砂漠に埋もれた文字—パスパ文字のはなし (塙書房,1971)
海燕(長編小説) (潮出版社,1973)
中国人の思考様式—小説の世界から (講談社,1974)
カニバリズム論 (潮出版社,1975)
悪魔のいない文学—中国の小説と絵画 (朝日新聞社,1977)
目次
Ⅰ
○北方論—世界の中の北海道
○続・北方論—北方文化は可能か
○北海道認識の冒険を求めて—直線探検のすすめ
○一五六九年メルカトル世界地図序説—文化史としての地図
Ⅱ
○日本人の領土意識—風景の美学から「北方四島」まで
○サハリン・樺太・蝦夷—真鍋重忠『日露関係史』によせて
○蝦夷錦—北方の「シルク・ロード」
○軍艦と海鼠—新ウラジオ物語
○好奇心の旅—ラ・ペルーズについて
Ⅲ
○崑崙,月斜めならんとす—中国人と辺境およびその辺境観
○北林の説—中国人における北方
○黄河源流考—政治と地理のあいだ
○ソ連領中央アジア印象記—歴史空間への旅