人権と裁判
価格:1,210円 (消費税:110円)
ISBN978-4-8329-3021-6(4-8329-3021-4) C1032
奥付の初版発行年月:1973年10月 / 発売日:1973年10月下旬
“人権と裁判は,裁判所の憲法保障機能において,かたく結びついている. 法廷は人権侵犯に対しては,自由の戦士のための砦でなければならない”. 司法反動化の流れに抗し 「公務員の政治的自由」 「労働者の基本権」 擁護について緻密・明快な論理を展開する力作.
今村 成和(イマムラ シゲカズ)
北海道大学法学部教授
主要著書:
独占禁止法(法律学全集) (有斐閣)
独占(経営法学全集) (ダイヤモンド社)
私的独占禁止法の研究(1,3) (有斐閣)
国家補償法(法律学全集) (有斐閣)
損失補償制度の研究 (有斐閣)
行政法入門 (有斐閣双書) (有斐閣)
現代の行政と行政法の理論 (有斐閣)
目次
第1編 公務員の政治的自由
序 章 裁判例の動向
第 1章 国家公務員法に定める政治的行為の制限とその違憲性
第 2章 公務員の政治的自由の制限と違憲審査基準
第 3章 猿払事件—最高裁の違憲審査はいかにあるべきか
第2編 労働者の基本権
第 1章 政治的思想信条による雇用上の差別は許されるか—三菱樹脂事件
第 2章 公務員争議行為禁止規定の限定解釈はどう批判されたか—全農林警職法反対闘争事件
第3編 財産権・営業の自由
第 1章 二円五○銭農地と旧地主の権利—農地法八○条に基づく旧所有者の買受請求権をめぐって
第 2章 小売市場の許可制と営業の自由
第4編 生存権—社会保障と環境問題
第 1章 年金・手当の併給禁止と平等原則—堀木事件
第 2章 成田新幹線訴訟と訴の利益
第5編 国家賠償
第 1章 国家賠償法の理論と判例
第 2章 学校事故と法的責任
付 録 人権宣言と人権擁護活動—世界人権宣言採択20周年を記念して